デジタル大辞泉
「空ろ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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うつろ【空・虚・洞】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 形動 ) 中身がなく、からっぽのこと。また、その箇所。うろ。うつお。〔名語記(1275)〕
- ② ( 形動 ) 外形だけで内容や実質の伴わないもの。
- [初出の実例]「天子のみくらもなにもなう、うつろになったぞ」(出典:玉塵抄(1563)二五)
- ③ 「うつろぶね(空舟)」の略。
- [初出の実例]「ありのままにかたるを其まま成敗にもすべきをそれさへ出家といへる徳にて、うつろにつくりて絞りながら乗せ」(出典:浮世草子・懐硯(1687)四)
- ④ ( 形動 ) 心のはたらきが鈍り、ぼんやりしているさま。また、声などに力がなく、頼りないさま。
- [初出の実例]「痩せた両肩を聳やかして、又ごほんと云ふうつろな咳を一つした」(出典:野分(1907)〈夏目漱石〉四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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