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突顎 とつがくprognath

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

突顎
とつがく
prognath

顔面,特に口の周辺が前方に突き出している現象であり,一般の哺乳類では,咀嚼器官である歯やの発達により,普通にみられる。ヒトの場合は,手の使用や食物の調理によって咀嚼器官の働きが軽減され,顔面が後退する傾向がある。面の退化はまず歯槽部から始り,次に歯が退化する。一方顎の底部や (おとがい) ,そして鼻部は退化が遅れるので,口の周辺だけがへこんでくる。顔面が耳眼水平面となす角度 (顔面角 ) によって顔面の退化の程度が分類され,80度より小さい場合を突顎と呼んでいる。

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大辞林 第三版の解説

とつがく【突顎】

顔面を側方から見た場合に顎部が著しく前の方に突き出している状態。猿人や原人にみられる。 → 直顎

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

突顎
とつがく
prognath

顎部が前突することで、そのうち、歯を収める歯槽部だけが突出するものを歯槽性突顎、眼窩(がんか)より下の顔全体が突出するものを顔面性突顎という。突顎は脳頭蓋(とうがい)に比して、顔面頭蓋が相対的に大きい場合にみられるもので、顎骨、歯など咀嚼器(そしゃくき)が大きいことを示す。顎部の突出していないものを直顎とよぶ。ネアンデルタール人やそれ以前の古人類はすべて顔面性突顎である。現生人類のうち、コーカソイドには直顎のものが多いが、オーストラロイドや一部のネグロイドには軽度の突顎がみられる。モンゴロイドにはしばしば歯槽性突顎がみられる。[香原志勢]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の突顎の言及

【顔面角】より

…この時に前頭骨と鼻骨の境界点Nasionと上側歯槽の最前点Prosthionとを結ぶ直線が耳眼平面となす角を全側面角という。その大きさによって,突顎(79.9゜未満),中顎(80.0゜~84.9゜),正顎(85.0゜以上)に分類する。人種によって角度に特徴がある。…

※「突顎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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