竹駒神社(読み)タケコマジンジャ

精選版 日本国語大辞典 「竹駒神社」の意味・読み・例文・類語

たけこま‐じんじゃ【竹駒神社】

  1. 宮城県岩沼市稲荷町にある神社。旧県社。祭神は倉稲魂(うかのみたま)神、保食(うけもち)神、稚産霊(わくむすび)神。承和九年(八四二)陸奥守小野篁(たかむら)創建と伝えられる。日本三稲荷の一つ。竹駒稲荷。

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日本歴史地名大系 「竹駒神社」の解説

竹駒神社
たけこまじんじや

[現在地名]岩沼市稲荷町

岩沼駅南方約一キロ、市街南西部にある。祭神は倉稲魂神、保食神、稚産霊神。旧県社。境内社として八幡社・北野きたの神社・愛宕神社・総社そうじや宮・秋葉あきば神社などがある。近世には竹駒明神とよばれ、別当は竹駒寺が勤めた。

縁起によればもと稲荷社で、承和九年(八四二)陸奥守小野篁が東北開拓の大神として創建したという。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「竹駒神社」の意味・わかりやすい解説

竹駒神社
たけこまじんじゃ

宮城県岩沼市稲荷(いなり)町に鎮座。倉稲魂神(うかのみたまのかみ)、保食神(うけもちのかみ)、稚産霊神(わくむすびのかみ)を主祭神とする。842年(承和9)小野篁(おののたかむら)が国司として赴任のおり、稲荷明神をこの地に勧請(かんじょう)し社殿を創建したと伝える。1537年(天文6)伊達稙宗(だてたねむね)が再興してより累代伊達家の崇敬厚く、1807年(文化4)には勅宣正(しょう)一位の神階を受けた。旧県社。俗に「竹駒稲荷」とよばれ、五穀豊穣(ほうじょう)・商売繁盛の神として広く人々の信仰を集めている。例祭は初午(はつうま)大祭と称し、旧暦2月の初午の日より1週間に及ぶ。境内には全国的にも珍しい馬事博物館がある。

[高橋美由紀]


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