節倹(読み)せっけん

精選版 日本国語大辞典 「節倹」の意味・読み・例文・類語

せっ‐けん【節倹】

〘名〙 (形動) 出費を少なくして質素にすること。節約すること。また、物事をほどほどにすること。また、そのさま。
家伝(760頃)上「送終之具、因其遺言、務従節倹、以申宿志」
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉五「又その行節倹にして酒を好まず」 〔史記‐平津侯主父伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「節倹」の意味・読み・例文・類語

せっ‐けん【節倹】

[名・形動](スル)出費を控えめにして質素にすること。また、そのさま。倹節。節約。
「奢侈なる人と―なる人と」〈中村訳・西国立志編
「お母様が―して遣って下さるから」〈鴎外・半日〉
[類語]経済節約倹約節用セーブエコノミー切り詰める引き締めるつづめる節するけちるけちけちする出し惜しむ出し渋る爪に火を点す財布の紐を締める財布の紐が堅い始末

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「節倹」の読み・字形・画数・意味

【節倹】せつけん

倹約。〔史記、晏嬰伝〕儉力行を以て齊に重んぜらる。に齊に相となり、を重ねず、妾は帛を衣(き)ず。其のに在るや、~ち言を(たか)くす。~此れを以て三世名を侯に顯はす。

字通「節」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android