素っ破抜く(読み)スッパヌク

デジタル大辞泉 「素っ破抜く」の意味・読み・例文・類語

すっぱ‐ぬ・く【素っ破抜く】

[動カ五(四)]
人の秘密などを不意に明るみに出す。あばく。「汚職真相を―・く」
刀などをだしぬけに抜く。
「酔うた振りして―・き」〈伎・霊験曽我籬〉
[補説]すっぱ(忍びの者)が思いがけない所に立ち入ることからともいう。
[類語]漏洩ろうえい漏れる漏洩ろうせつ筒抜け・漏れ出る・漏らす漏出リーク露見発覚ばらすばれる暴露暴くさらけ出す現れる・暴き出す・暴き立てる白日の下に晒す露呈発表公表披露公開

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精選版 日本国語大辞典 「素っ破抜く」の意味・読み・例文・類語

すっぱ‐ぬ・く【素破抜】

  1. 〘 他動詞 カ行五(四) 〙
  2. 刃物を不意に抜きはなつ。
    1. [初出の実例]「すっぱぬき・扱へる女房の鼻そぎて」(出典:俳諧・二息(1693))
  3. 人の隠し事や秘密を不意にあばいて明るみに出す。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
    1. [初出の実例]「俺、余っ程警部の前で素(ス)っ破(パ)ぬいてやらうかと思ったっけ」(出典正義派(1912)〈志賀直哉〉)
  4. 人の意表に出る。だしぬく。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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