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素朴派 そぼくは Peintres naïfs

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

素朴派
そぼくは
Peintres naïfs

20世紀初頭の H.ルソーらに代表される画家たちの総称。 W.ウーデらによって初めて美術として評価された。遠近性の無視,細部への拘泥,歪曲などによって特徴づけられる具象絵画を描いた。一見,しろうとを思わせる絵であるが,大衆性があり,当時のいずれの流派にも属さない一つのタイプを生み出した。

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百科事典マイペディアの解説

素朴派【そぼくは】

正規の美術教育を受けず,独学で制作した非職業的な画家たちを指す。税関吏であったアンリ・ルソーに代表される空想的・童話的な画風が多いが,中にはセラフィーヌ〔1864-1942〕のように精神の闇を照射するイメージを展開する画家もいた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

素朴派
そぼくは
peintres nafsフランス語

技法は一見稚拙であっても、その素朴さが絵画の本質にとどまっていると思われる一連の画家たちのこと。20世紀初頭、パリの入市税関勤務のかたわら絵筆をとっていたアンリ・ルソーの作品が、ピカソアポリネールらによって認められたことに端を発し、ルソー同様の仕事が評価され、近代美術史の一角に組み込まれた。個々の画家は、多くは非職業的にそれぞれ仕事を進めていたのであるが、素朴さという共通項によって一つの流れと目されたものである。
 この考え方を打ち出したのは、ドイツの美術評論家ウィルヘルム・ウーデ(1874―1947)であった。ウーデはルソーの最初の伝記作者であり、ルイ・ビバンLouis Vivin(1861―1936)、セラフィーヌ・ルイSraphine Louis(1864―1942)、アンドレ・ボーシャンAndr Bauchant(1873―1958)、カミーユ・ボンボアCamille Bombois(1883―1970)らを次々にみいだし、1927年にこの4名にルソーを含めて「聖なる心の画家」展を企画した。パリ風景を丹念に誠実に描き続けたビバン、幻想の植物を追い求めたセラフィーヌ、無垢(むく)な神話風景のボーシャン、天真爛漫(てんしんらんまん)な人物像のボンボアらは、まことに「聖なる心」の画家たちであり、また同時に絵画のあり方を新たな角度から問い直すきっかけをもたらした。その後引き続き、これらフランスの画家だけでなく、ポーランドで生まれアメリカで独自の異常な装飾的効果で魅惑の画面をつくったモリス・ハーシュフィールドMorris Hirshfield(1872―1946)をはじめ、欧米各地の素朴画家に注目が寄せられることになった。こうした趨勢(すうせい)は、基本的にはルネサンス以降連綿として続いてきた写実主義の伝統への疑いから発せられたものであり、ゴーギャンが制作の地をタヒチに求めたことから始まり、20世紀に入り技巧や洗練からはほど遠い原始美術や未開美術の粗野な活力が見直されたのと同じ意味合いをもっている。これら素朴と粗野が今日の美術を活性化させる一因となっていることはいうまでもない。[高見堅志郎]

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