ウーデ
Fritz von Uhde
生没年:1848-1911
ドイツ写実主義を代表する画家の一人。ウォルケンブルクに生まれ,ピロティ,マカルトなどを手本として修業を積んだのち,17世紀オランダ絵画やM.リーバーマンの影響を受けて写実的作風を確立した。背景の窓からの光を巧みに利用した室内情景の描写を得意としたが,中でも,《幼な児を我がもとに来らせよ》(1884)等,新約聖書からの題材を,極めて写実的に,しかも現代的な場面設定の中に描き出している。
執筆者:有川 治男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ウーデ
Uhde, Fritz von
[生]1848.5.22. ボルケンブルク
[没]1911.2.25. ミュンヘン
ドイツの画家。初め軍人となったがのち画家に転向。ドイツ印象派 (→印象主義 ) の画風から出発したが,のちにオランダ派の影響を受けた。また S.スペンサー風の新約聖書の宗教画で知られ,宗教的人物を現代風の衣装で描き,当時の最もすぐれた宗教画家となった。代表作『最後の晩餐』『東方三博士の礼拝』。
ウーデ
Uhde, Wilhelm
[生]1874. ノイマール
[没]1947. パリ
ドイツの美術批評家,収集家。 H.ルソーなどの画家の発見に功があり,彼ら日曜画家を「素朴派」と名づけて定義づけた。著書『五人の素朴画家』 Fünf primitive Meister (1948) その他。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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