精選版 日本国語大辞典 「編み」の意味・読み・例文・類語
あみ【網・編】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「あむ(編)」の連用形の名詞化 )
- [ 一 ] ( 網 )
- ① 糸、縄、針金などで目をあらく編んだもの。
- ② 仏が衆生を救済する慈悲をたとえていう語。
- [初出の実例]「三十三身の尊、大悲弘誓の網を垂て苦海の沆物をすくふ」(出典:海道記(1223頃)東国は仏法の初道)
- ③ ①(イ)によって魚を捕えること。
- [初出の実例]「おれは此中網(アミ)にいって、大きなこちをとったとおもやれ」(出典:咄本・蝶夫婦(1777)魚の寸法)
- ④ 事を行なうために張りめぐらしたもの。
- ⑤ 「あみのりもの(網乗物)」の略。
- [初出の実例]「鷹の羽を網へぶちこむ不慮な事」(出典:雑俳・柳多留‐五〇(1811))
- ⑥ 賭場。
- ⑦ 蜘蛛(くも)の巣。
- ⑧ 紋所の名。漁労の投網(とあみ)を立てかけて干した形状を図案化したもの。
- ⑨ =あみがしら(網頭)
- ⑩ 印刷で、「あみてん(網点)」「あみはん(網版)」の略。
- [ 二 ] ( 編 ) 編むこと。また、編んだものの状態。編み方。
- [初出の実例]「荒い編みの、ジャケツを着込んだ」(出典:白い柵(1952)〈永井龍男〉)