(読み)セキ

デジタル大辞泉 「績」の意味・読み・例文・類語

せき【績】[漢字項目]

[音]セキ(漢) [訓]うむ つむぐ
学習漢字]5年
繊維をより合わせて糸をつくる。「紡績
積み重ねた仕事やその結果。「業績功績事績実績成績戦績治績
[名のり]いさ・いさお・さね・つみ・なり・のり・もり

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精選版 日本国語大辞典 「績」の意味・読み・例文・類語

せき【績】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物事をうまくなしとげるわざ。また、その結果。いさお。いさおし。功績。
    1. [初出の実例]「武功の績(セキ)を賛すれば、諷(そへて)りて口実に成り」(出典:大唐西域記長寛元年点(1163)一)
    2. [その他の文献]〔書経‐舜典〕
  3. まゆ、綿、麻などから糸をつむぐこと。紡績。〔古列女伝‐母儀伝・魯季敬姜〕

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普及版 字通 「績」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 17画

[字音] セキ
[字訓] つむ・つむぐ・つぐ・いさおし

[説文解字]
[金文]
[その他]

[字形] 形声
声符は責(せき)。責の初文は賦貢をいう。五穀の類を貢するを積、布帛の類を貢するを績という。〔説文〕十三上に「緝(いとつ)むなり」と訓し、また緝字条に「績(いとつ)むなり」とあって、互訓。〔兮甲盤(けいこうばん)〕に「四方の(責)」として、(はく)(帛)・(せき)(積)・進人・貯をあげているが、は織物、積は農作物を賦貢とすることをいう。賦貢がよく納まることを成績といい、その不十分なことを「弗迹(ふつせき)」という。文献では「否績」という語にあたる。戦争で敗れることを敗績といった。

[訓義]
1. いとをつむ、いとをうむ、いとをつぐ、つむぐ。
2. わざ、賦貢すること、賦貢を収めること、その成績。
3. いさおし、てがら。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕績 乎宇牟(をうむ) 〔名義抄〕績 ウム・ヲウム・ヤシナフ 〔立〕績 ウム・ハタル・ナハ・ツムグ・オル・ヌフ・ツグ

[語系]
績tzyek、積tziek、(責)tzhekはみな声義近く、績・積は責の声義を承ける。

[熟語]
績学・績功・績行績効・績女・績織績閥・績文績望績紡・績用
[下接語]
偉績・異績・懿績・嘉績・旧績・巨績・業績・勲績・顕績・功績・考績・効績・載績・蚕績・事績・実績・殊績緝績庶績・織績・成績・声績・戦績・善績・治績・著績・敗績・丕績・微績・不績・紡績・名績・夜績・庸績

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