老朽(読み)ロウキュウ

デジタル大辞泉 「老朽」の意味・読み・例文・類語

ろう‐きゅう〔ラウキウ〕【老朽】

[名・形動](スル)
古くなって役に立たないこと。また、そのもの。「老朽した校舎
年老いて役に立たないこと。また、そのさま。
「―な小学教員の一人」〈藤村破戒
[類語]老廃老化老いぼれる老いる老ける老い込む老け込む年老いる老いさらばえる老い早老老残老衰よぼよぼ恍惚けるほうける

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精選版 日本国語大辞典 「老朽」の意味・読み・例文・類語

ろう‐きゅう ラウキウ【老朽】

〘名〙 (形動) (「きゅう」は「朽」の漢音)
① 老い朽ちること。年老いて役に立たないこと。また、その人やそのさま。ろうく。老廃。〔布令字弁(1868‐72)〕
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「老朽しても流石はまだ職に堪へるものか」 〔鄭愚‐潭州大潙山同慶寺大円禅師碑銘〕
② 古くなり、役に立たないこと。また、そのもの。老廃。
太政官(1915)〈上司小剣〉九「最早この校舎は老朽し」

おい‐く・ちる【老朽】

〘自タ上一〙 おいく・つ 〘自タ上二〙 年を取って役に立たなくなる。むなしく過ごして一生を終える。
談義本銭湯新話(1754)一「去年七十(ななそじ)三つの浜松老朽(ヲイクチ)たりと思ひしも」

おい‐くち【老朽】

〘名〙 年を取ってよぼよぼになること。また、その人。おいぼれ。
水鏡(12C後)下「おいくちは、おのれがおいぼれたるをば知らずして」

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普及版 字通 「老朽」の読み・字形・画数・意味

【老朽】ろうきゆう

朽ちる。

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