惚け(読み)ボケ

デジタル大辞泉 「惚け」の意味・読み・例文・類語

ぼけ【×惚け/×呆け/×暈け】

ぼけること。また、その人。「時差―」「連休―」
漫才で、つっこみに対して、とぼけた役を演じる者。また、そのとぼけ。ぼけ役。
(暈け)カメラレンズ被写界深度を意図的に浅くすることによって生じる効果人物や花などの主たる被写体にのみピントを合わせ、背景から浮かび上がらせたり(後ぼけ)、手前にある物体をぼかして遠近感を強調したり(前ぼけ)することをいう。
[類語]老いぼれる老いる老ける老い込む老け込む年老いる老いさらばえる老い早老老化老残老衰よぼよぼ恍惚けるほうける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「惚け」の意味・読み・例文・類語

ぼけ【惚・呆】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ぼける(惚)」の連用形名詞化 )
  2. ( 「ほけ」とも ) ぼけること。また、ぼけた人。阿呆(あほう)。ばか。〔俚言集覧(1797頃)〕
  3. 軽口や漫才で滑稽な役を演ずる者。
    1. [初出の実例]「所謂ボケといふ役どころで、曾我廼家蝶六といふ名優の行き方に似たものである」(出典:苦笑風呂(1948)〈古川緑波〉ロッパ放談)
  4. 取引相場で、立会前の人気に比べて、意外に安いこと、また、予期に反する相場をいう。〔取引所用語字彙(1917)〕

ほうけ【惚・耄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ほうける(惚)」の連用形の名詞化 ) ほうけること。ほうけていること。また、その人。ほうけもの。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「しちなしに、物をかすこそ、ほうけなれ」(出典:仮名草子・長者教(1627))

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