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肛門期 コウモンキ

6件 の用語解説(肛門期の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

こうもん‐き〔カウモン‐〕【×肛門期】

精神分析用語。口唇期に続く、小児性欲発達の第2の段階。排泄時の肛門刺激で快感を得ている、生後18か月から4歳ぐらいまでの時期。

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百科事典マイペディアの解説

肛門期【こうもんき】

英語anal stage,ドイツ語anale Stufeなどの訳で〈肛門愛期〉とも。フロイトリビドー発達理論において口唇(こうしん)期に続く第2段階とされる。

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世界大百科事典 第2版の解説

こうもんき【肛門期 anal stage】

S.フロイトのとなえたリビドー発達理論における第2段階。大便の通過による肛門部への粘膜刺激が性感刺激となりうるが,このような快感の獲得が支配的となる年齢は,およそ2歳から4歳までである。幼児は,この快感を高めるために排便をできるだけ延期しようとするであろう。このころは,排便のしつけが行われる時期にも一致しているので,親との間に従順と反抗とをめぐる抗争が生じる。また幼児は,腸の内容物を自己の身体の一部として認知しているので,排泄した便は,子どもの外界への最初の贈物という意味をもつ。

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大辞林 第三版の解説

こうもんき【肛門期】

精神分析で、小児性欲の発達段階の第二。排泄など、肛門による快感をもっぱらとする時期。生後一八か月ぐらいから四歳頃までとされる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

肛門期
こうもんき

肛門愛期」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

肛門期
こうもんき
anal phase

フロイトの精神分析の性心理的発達の第2段階で、口唇期と男根期の中間に位置し、およそ1歳半から4歳までの時期のことをいう。肛門期は、排泄(はいせつ)や清潔のしつけが行われる時期であり、排泄物の保持と排泄に密接に結び付いた対象関係がつくられる。排泄物は、象徴的には贈り物と考えることができるので、排泄することは母親に贈り物をすることになり、排泄せずにためておくことは母親のしつけに反抗することになるからである。アブラハムによれば、肛門期は二つの時期に分けられ、前期は対象を排泄し、破壊することに喜びを感じる時期であり、後期は対象を保持し、所有することに喜びを感じる時期である。
 未熟な幼児にとって、排泄行為をコントロールすることは簡単なことではなく、失敗して母親の愛情を失う危険にさらされたり羞恥(しゅうち)心がおきたりする。母親の要請に応じてうまく排泄できるようになると、自分は母親を喜ばすことのできる贈り物を所有する価値ある存在であると感じるようになり、自律性を獲得することができる。トイレット・トレーニングがあまりに過酷であると、そこからおきてくる葛藤(かっとう)を解決するために吝嗇(りんしょく)、頑固、きちょうめんといった肛門性格がつくられる。[川幡政道]
『フロイト著、懸田克躬・吉村博次訳 「性格と肛門愛」(『フロイト著作集5』所収・1969・人文書院) ▽フロイト著、田中麻知子訳「欲動転換、とくに肛門愛の欲動転換について」(『フロイト著作集5』所収・1969・人文書院) ▽カール・アーブラハム著、下坂幸三・前野光弘・大野美都子訳『アーブラハム論文集――抑うつ・強迫・去勢の精神分析』(1993・岩崎学術出版社)』

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世界大百科事典内の肛門期の言及

【精神分析】より

…上のようなフロイトの心的装置論は,今日の精神分析においてもおおむね継承されているが,新生児が混沌たるエスの塊であるという見方は疑問視されており,自我はきわめて早期に形成されてくるという見方が有力となった。 〈口唇期〉にはじまり〈肛門期〉〈男根期〉〈潜伏期〉を経てついに〈性器期〉に統合されるというフロイトの唱えた精神性的発達理論は,性愛の発達を核心に据えた一つの発達心理学である。フロイトは,口唇や肛門が対象――精神分析用語で人間対象を意味し,一個の人間全体は全体対象であり,乳房やペニスは部分対象である――との接触(たとえば授乳時の口唇)において,ないしはそれ自体の機能(たとえば便をためこんで排出するさいの快感)として,エロティックな機能を本来そなえていると同時に,これらの器官の機能を通して養育者に対する陰陽種々の感情がはぐくまれることに着目した。…

【幼児性欲】より

…また大便の通過による肛門部への粘膜刺激も快感となる。この快感獲得をめざす幼児は,便をぎりぎりまでためこみ一挙に排出するので,親のトイレット・トレーニングの意のままにはならない(肛門期)。3,4歳から5,6歳になると男女ともに性器への興味をはっきり示すようになるが,それは性交を表象する興味ではなく,積極性や格別の快感をもたらすものとしての男女に共通する男根(ペニス)への関心である(男根期)。…

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