デジタル大辞泉
「股関節脱臼」の意味・読み・例文・類語
こかんせつ‐だっきゅう〔コクワンセツダツキウ〕【股関節脱臼】
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こかんせつ‐だっきゅうコクヮンセツダッキウ【股関節脱臼】
- 〘 名詞 〙 股関節がはずれている病気。先天性、外傷性、疾患性などがある。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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股関節脱臼
こかんせつだっきゅう
股関節の脱臼をいう。一般に単に脱臼といえば外傷性脱臼をさすが、先天性の脱臼は股関節にもっとも多くみられる。ほかに麻痺(まひ)性脱臼や病的脱臼も股関節に発生する。
[永井 隆]
肩(かた)関節、肘(ひじ)関節に次いで頻度が高く、青壮年におこる。股関節は球関節であるが、臼部(関節窩(か))が深くて強い靭帯(じんたい)があるので、大きな外力が加わらないと脱臼しない。多くは後方に脱臼する。できるだけ早く整復しなければならない。全身麻酔を行って徒手整復するが、関節包が破れているので、整復後、数週間の固定が必要である。また早く体重をかけると、骨頭壊死(えし)や変形性股関節症をおこすことがあるので十分注意する。
[永井 隆]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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こかんせつだっきゅう【股関節脱臼】
大腿骨(太ももの骨)の頭はボールのような形で、骨盤にはまっています。股関節脱臼とは、この大腿骨の頭が骨盤から外れた状態。骨盤側にはボール部分を受け止める蓋(ふた)(臼蓋(きゅうがい))がありますが、この臼蓋の発育が未熟なために起こることが多く、女の子に多いといわれます。早く発見して治療することで改善します。乳幼児健康診査(乳幼児健診)で医師が股関節の動きを慎重に調べるのはこのためです。股関節脱臼は不適切な抱っこやおむつのあてかたもきっかけになるので、抱くときやおむつは両足をM字型にし、股を開かせます。以前、赤ちゃんの脱臼は「先天性股関節脱臼」と呼ばれましたが、こうした出生後の育児習慣によって生じていくことから、近年は「先天性」ではなく「発育性股関節形成不全」と呼ばれます。
出典 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(母子愛育会総合母子保健センター所長)、子育て編:渡辺博(帝京大学医学部附属溝口病院小児科科長)妊娠・子育て用語辞典について 情報
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股関節脱臼【こかんせつだっきゅう】
先天性,外傷性,病的の3種に大別される。先天性股関節脱臼は乳児期にしばしば見られ,外傷性脱臼は墜落などにより強力な外力の加わることによって起こり,前方脱臼より後方脱臼のほうが多い。徒手整復術によって治療するが,しばしば骨折を伴う。病的脱臼は,化膿性股関節炎などにより,浸出液のため関節嚢が拡張されたり,骨頭が破壊されたりして起こる。乳児期に発生する時は,発見が遅れると完全治癒(ちゆ)が困難になるので注意を要する。
→関連項目股関節
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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