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能力心理学 のうりょくしんりがくfaculty psychology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

能力心理学
のうりょくしんりがく
faculty psychology

人間についていくつかの能力を想定し,それら能力の活動ないし相互作用により心的現象を説明しようとする学説。 18世紀前半 C.ウォルフにより体系化された。彼は能力をまず認識能力と欲望能力に2大別し,これらをまた細分して感覚,想像,記憶,注意,快・不快,意志などの能力をあげた。この学説によってウォルフは,哲学から独立した現代の科学的な経験主義心理学の先駆者となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

能力心理学
のうりょくしんりがく
faculty psychology

心はいろいろな能力をもつ実体だと考える心理学。この考え方はギリシア以来の古いものであるが、ドイツのウォルフ(1679―1754)は、能力を認識能力と欲望能力に分けた。さらにテーテンス(1736―1807)は知情意の三分法をとり、カントに受け継がれた。[宇津木保]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の能力心理学の言及

【心理学】より

… 他方,要素主義を排し,精神を全体として把握しようとする伝統も消滅したわけでなく,いろいろな理論の装いのもとに次々と現れ,現在に至っている。ライプニッツのモナドの考えの影響を受けたC.ウォルフの能力心理学もその一つで,彼によれば,精神は諸要素の受動的集合ではなく,諸能力をもった単一の能動的実体であった。感覚,想像,記憶,悟性,感情,意志などは精神の能力として説明された。…

※「能力心理学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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