(読み)シュ

デジタル大辞泉 「腫」の意味・読み・例文・類語

しゅ【腫】[漢字項目]

常用漢字] [音]シュ(呉) [訓]はれる はらす
体の組織一部がはれる。はれもの。むくみ。「腫脹しゅちよう腫物しゅもつ腫瘍しゅよう癌腫がんしゅ筋腫水腫肉腫浮腫

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精選版 日本国語大辞典 「腫」の意味・読み・例文・類語

はれ【腫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「はれる(腫)」の連用形名詞化 )
  2. 打ったり、膿(う)んだりして皮膚の一部がふくれあがること。
    1. [初出の実例]「面躰手足に塗れば、忽腫(ハレ)引て」(出典浮世草子傾城禁短気(1711)三)
  3. 水腫・浮腫などのこと。むくみ。
    1. [初出の実例]「目の上の浮腫(ハレ)もなくなって、顔がおどろく程、さっぱりして」(出典:薔薇くひ姫(1976)〈森茉莉〉)

しゅ【腫】

  1. 〘 名詞 〙 はれものやできもの。また、体のむくみ。
    1. [初出の実例]「これはきのふよりわるい。腫(シュ)が見へる」(出典:咄本・無事志有意(1798)妙薬)

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普及版 字通 「腫」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

[字音] シュ・ショウ
[字訓] はれもの・はれる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は重(じゅう)。重はふくらんだ(ふくろ)の形で、の中にもののある意。これをはれものの類に及ぼして腫という。〔説文〕四下に「癰(はれもの)なり」とみえる。癰は雍、おしふさぐものの意がある。〔周礼、天官〕に瘍医の職があり、癰腫(ようしよう)の治療に当たった。

[訓義]
1. はれもの、できもの。
2. はれる、むくむ。
3. ふくれる。
4. 頭の疾。

[古辞書の訓]
名義抄〕腫 ハル・カサ 〔字鏡集〕腫 カサ・ハル・ハレモノ

[語系]
腫tjiong、zjiongは声義近く、(しよう)は足のはれふくれる病。脚気の類であろう。

[熟語]
腫膝腫足腫脹腫痛腫物腫瘍腫瘤
[下接語]
患腫・癌腫・気腫・黄腫・疾腫・傷腫・水腫・赤腫・瘡腫・足腫・腫・発腫・浮腫・腹腫・擁腫・腫・流腫・留腫

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