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自警団 ジケイダン

デジタル大辞泉の解説

じけい‐だん【自警団】

火災・水害など非常の場合に、民間人が自分たちの安全を守るために組織する私的な警備団体。

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百科事典マイペディアの解説

自警団【じけいだん】

一般に非常の際に自衛のために組織した民間の警備団体。日本では1923年関東大震災直後の戒厳令(東京付近に発令)のもと,警察は〈不逞鮮人取締り〉と称し,罹災地及び周辺各市町村に在郷軍人・青年団・消防団を中心に自警団を組織させた。

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世界大百科事典 第2版の解説

じけいだん【自警団】

非常時にみずからを守るために組織された民間団体。1923年9月1日の関東大震災の時に罹災地やその周辺市町村において組織された。震災の翌日,警視庁警保局長は全国に〈不逞鮮人取締〉を打電し,3日には罹災地の郡市町村に〈不逞〉の朝鮮人罹災者に暴行を加えるだけでなく,井戸などに毒薬を投げ込むこともあるから五人組などを活動せしめて自衛の道を講ずるよう指令した。これが自衛の組織化の契機であった。こうして自警団は朝鮮人や社会主義者の襲撃,一時釈放された囚人からの自衛のために,流言によってだけでなく通達によっても結成され,町や村の要所を固めたのである。

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大辞林 第三版の解説

じけいだん【自警団】

火災・水害・盗難などを防ぐため、地域の住民が組織する警備団体。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

自警団
じけいだん

火災・盗難などから自らを守るために組織された民間の警備団体。とくに、関東大震災時の自警団が有名。1918年(大正7)の米騒動を契機として、警察は民衆の組織化に着手し、「自衛自警」をスローガンに、各地で自警組織を結成するよう住民を指導した。これを前提として、23年9月関東大震災が発生し朝鮮人暴動の流言が流布されるや、各所に自警団がつくられ、竹槍(たけやり)、棍棒(こんぼう)、日本刀、鳶口(とびぐち)などで武装して通行人を検問。軍隊・警察の公認下で数千人の朝鮮人を虐殺した。自警団の数は、東京1145、神奈川634、埼玉300、千葉366、茨城326、群馬469、栃木16に及ぶという。組織の中核は、各町村の青年団、在郷軍人会、消防組で、警察が上から組織したものが多い。当局側はその「自治」的役割を評価した。なお、近年では、1969年(昭和44)の国際反戦デーと佐藤栄作(えいさく)首相の訪米に際して、過激派学生の街頭行動に対処するため、東京各地に自警団が結成されたことがある。[大日方純夫]
『関東大震災50周年朝鮮人犠牲者追悼行事実行委員会・調査委員会編『歴史の真実――関東大震災と朝鮮人虐殺』(1975・現代史出版会) ▽姜徳相著『関東大震災』(中公新書)』

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世界大百科事典内の自警団の言及

【朝鮮人虐殺事件】より

…夕刻前には東京付近に戒厳令がしかれ,すでに出動していた軍隊が増強され,治安維持の権限をにぎった。軍隊,警察は各所に在郷軍人,青年団,消防組を中心に自警団をつくらせ,ときには武器を与えて朝鮮人を狩りたて集団的に殺害したり,迫害,検束した。中国人が集団的に殺される事件もおこった。…

※「自警団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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