コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

消防団 しょうぼうだん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

消防団
しょうぼうだん

消防組織法に基づき,各市町村に設置される非常備の消防組織。常勤で消防業務に専念する消防職員に対し,消防団員は別の職業などに従事しつつ,火災や大規模災害の発生時に自宅や職場から現場へ駆けつけて消火活動や救助活動を行なう。消防本部や消防署が設置されていない町村においては,消防が消防活動を全面的に担う。また,平常時には火災予防の啓発や応急手当の普及などの活動を行なう。消防団の設置,区域,定員,入団資格などは,市町村ごとに条例で規定している。消防団長は市町村長により任命され,団長以外の消防団員は市町村長の承認を得て消防団長が任命する。消防団員には自治体から年額報酬および出動した際の手当が支給されるほか,一定期間以上勤務して退団した際には退職報償金が支給される。2012年現在,全市町村に設置されており,全国で約 87万人の消防団員が活動している。団員数が減少傾向にあり,広報活動や大規模災害時限定など,特定の活動のみに参加する機能別消防団員・分団の制度も設けられている。(→消防消防制度

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

消防団

消防組織法に基づき、市町村が設置する地域住民らによる消防機関。消防本部や消防署と連携して消火活動や災害時の避難誘導、防災啓発などに携わる。団員は非常勤特別職の地方公務員。県によると、県内市町村の年額報酬は1万~3万1千円で、1千~3千円程度の出動手当もある。     * あおもり 探(たん)

(2017-02-20 朝日新聞 朝刊 青森全県・1地方)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

デジタル大辞泉の解説

しょうぼう‐だん〔セウバウ‐〕【消防団】

市町村の自治的な消防機関。消防組の後身で、昭和22年(1947)の消防団令により発足

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

消防団【しょうぼうだん】

消防組織法に基づき,市町村に置かれる消防機関。その設置,名称,区域は条例で,組織は市町村の規則で定められている。消防本部または消防署の長の所轄のもとで行動し,必要の際は水防にも当たる。
→関連項目消防

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

しょうぼうだん【消防団】

1947年4月20日の消防団令によって設置された消防のための団体。原則として1市町村に1団が設置されている。現在は消防本部および消防署と並列的な地位にあり,消防組織法(1947公布)9条および15条に基づく消防組織の一つとして,火災や震災等の災害による被害を軽減することを目的とした公的な機関である。地域住民の有志で構成され,消防団員は平素は各自の職業に従事しているものの,有事の際には召集されて消防業務に従事するようになっており,一般的には非常勤の特別職の地方公務員である。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

しょうぼうだん【消防団】

市町村の自治的な消防機関。第二次大戦前の消防組を、戦後に再編したもの。設置は市町村条例で定める。消防長・消防署長の所轄のもとに行動する。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

消防団
しょうぼうだん

消防本部、消防署と並ぶ市町村の消防機関の一つで、主として火災の警戒および鎮圧、その他の災害の防除および被害の軽減に従事する機関をいう。1947年(昭和22)の消防団令により設置され、消防組織法(1948年施行)で公的な機関として位置づけられている(9条)。また、消防団の設置、名称および区域は市町村の条例で定め、その組織は市町村の規則で定めることとされている(同法18条)。消防団は、郷土愛護の精神に基づいて有志により組織されている市町村の機関であり、その団員は、日常はそれぞれの職業をもちながら、水火災などの災害が起こったときに招集されて消防活動に従事するといった非常勤の者である。昼間、消防団員が仕事で地元を離れることが多く、即応体制をとることがむずかしい場合、自治体職員により消防団を構成し、常備消防と連携する常備部を置いているところもある。
 消防団の任務は、消防本部または消防署とまったく同一であるが、機能上からみると、たとえば、(1)屋外における火災予防上危険な行為の規制または屋外における消防活動上支障となるものの除去命令権(消防法3条)、(2)火災予防上の措置命令権(同法4条)、(3)建築の許可の際の同意権(同法7条)、(4)危険物仮貯蔵、仮取扱いの承認権(同法10条)、(5)火災の原因および損害の調査権(同法31条)などの権能は消防団にはないなど、両者には明らかな差異がある。2009年(平成21)4月1日の時点で消防団員は88万5394人である。[次郎丸誠男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

消防団の関連キーワード自主防災会(自主防災組織)雲仙・普賢岳の噴火災害青森県三戸郡五戸町野月ファーストレスポンダー県内の消防団・団員数津波防災支援システム被災地自主防災組織率消防団と自主防災組織自治会と地域協議会糸魚川市駅北大火タイムライン福祉共済制度自衛消防組織自主防災組織阿蘇の野焼き福祉共済金消防大学校大名火消し女性消防団市町村条例

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

消防団の関連情報