(読み)シュウ

デジタル大辞泉 「臭」の意味・読み・例文・類語

しゅう【臭】[漢字項目]

常用漢字] [音]シュウ(シウ)(漢) [訓]くさい におう におい
におい。特に、いやなにおい。くさい。「臭気臭味悪臭異臭汚臭激臭口臭体臭銅臭腐臭防臭無臭
それらしい感じ。「俗臭和臭・役人臭」
臭素のこと。「臭化銀
難読狐臭わきが腋臭わきが

しゅう〔シウ〕【臭】

悪いにおい。くささ。「ガソリン
名詞、特に職業身分などを表す語の下に付いて、それに特有のいやな感じを表す。くささ。「官僚」「ブルジョア」「インテリ

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精選版 日本国語大辞典 「臭」の意味・読み・例文・類語

しゅうシウ【臭】

  1. 〘 名詞 〙
  2. におい。かおり。鼻の嗅覚神経に感ずる刺激。〔易経‐繋辞上〕
  3. 悪いにおい。くさみ。〔戦国策‐楚策・懐王〕
  4. 悪い気風。悪い評判。悪い名。
    1. [初出の実例]「審判者の地位に立って、批評を下し得るものは、必らず自分の過去と現在に、最も清潔な歴史を持て居る者でなければ不可(いかん)です、〈略〉その以外の人であるなれば所謂臭(シウ)に居てその臭を評するもので」(出典:己が罪(1899‐1900)〈菊池幽芳〉後)
    2. [その他の文献]〔晉書‐桓温伝〕

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普及版 字通 「臭」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

(旧字)
人名用漢字 10画

[字音] シュウ(シウ)・キュウ(キウ)
[字訓] におい・におう・くさい

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 会意
旧字はに作り、自(じ)+犬。自は鼻の象形字。犬は嗅覚のすぐれたものであるから、自(鼻)と犬とを以て臭香の字とする。〔説文〕十上に「禽走りて、(か)ぎて其の迹を知るは犬なり」という。はもと芳・臭を分かたずに用い、〔易、辞伝上〕に「其のの如し」と蘭芳をといい、〔礼記、内則〕に「皆容を帶ぶ」とは、香をいう。のち臭腥・臭穢の意となり、人に移して臭行・臭聞のようにいう。

[訓義]
1. におい、におう、においをかぐ。
2. よいにおい、かおる。
3. わるいにおい、くさい。
4. くさる、けがす。
5. わるいうわさ、醜聞、悪声

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 久佐志(くさし)〔名義抄クサシ・カグ

[声系]
〔説文〕に声としてなど四字を収める。嗅はの異文。は腐臭、炒米をいう。

[語系]
thjiu、(嗅)thjiukは声義近く、は名詞、はその動詞的な語である。

[熟語]
臭悪・臭汚・臭・臭死・臭臭銭臭罵臭敗臭腐・臭聞・臭味臭爛・臭穢
[下接語]
悪臭・異臭・遺臭・腋臭・煙臭・奇臭・魚臭・馨臭・臭・口臭・酷臭・酒臭・声臭・腥臭・俗臭・体臭・銅臭・乳臭・腐臭・余臭容臭

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