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舞踏病 ぶとうびょう chorea

翻訳|chorea

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

舞踏病
ぶとうびょう
chorea

錐体外路の障害によって現れる症候群。患者が舞踏をしているような歩行をすることから,この名がつけられた。舞踏病の特徴は,筋肉群が不規則,不随意,かつ無目的な運動をすることで,こうした運動は四肢と顔で最も顕著であるが,躯幹にも現れる。

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デジタル大辞泉の解説

ぶとう‐びょう〔ブタフビヤウ〕【舞踏病】

顔・手足に不随意運動を生じ、踊りのような手ぶり身ぶりを示す病気。脳の異常で起こるハンチントン病、脳動脈の硬化で起こる老人性舞踏病、子供のリウマチ熱に伴って起こる小舞踏病などがある。

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百科事典マイペディアの解説

舞踏病【ぶとうびょう】

錐体外路系症候群の一つ。特有の不随意運動を顔面,上肢,下肢などに生じ,患者の歩いている様子が舞踏しているように見える。リウマチ熱などに続発する小(シデナム)舞踏病は小児に多く,予後良好。
→関連項目シデナム錐体外路障害

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家庭医学館の解説

ぶとうびょう【舞踏病 Chorea】

[どんな病気か]
 文字どおり、踊りを踊るようなしぐさをする病気です。
 手、足、顔などが不規則に短く動きますが、意図的に動かしているようにみえることもあります。
 代表的な舞踏病はハンチントン舞踏病ですが、それ以外の舞踏病もあります。ハンチントン舞踏病以外は、まとめて舞踏病症候群といいます。
■ハンチントン舞踏病(ぶとうびょう
 1872年にアメリカの医師、ハンチントンが最初に報告しました。遺伝性で、発症するのは30歳以降です。
 自分の意志に反して(動かそうと思わないのに)、手、足、顔面が動くほか、認知症の症状と幻覚・妄想(もうそう)がみられ、さらに怒りっぽくなったり、興奮したりといった精神症状、人格障害が現われます。
 これらの症状が現われるまでは、異常はみられず、ふつうの人と同じような生活を送ることができます。
 厚労省の特定疾患(とくていしっかん)(難病(なんびょう))に指定され、治療費は公費から補助されます。
■舞踏病症候群(ぶとうびょうしょうこうぐん)
 ハンチントン舞踏病以外の舞踏病もいろいろありますが、代表的なものは小舞踏病(しょうぶとうびょう)(シデナム舞踏病(ぶとうびょう))で、15歳以下の子どもにおこります。
 急に怒りっぽくなった後、手、足、体幹(たいかん)(胴体)などにくねったような動きが出現し、しかめっ面もみられます。
 レンサ球菌きゅうきん)の感染後半年くらいで症状が出ることが多いので、感染がきっかけとなっていると考えられています。
 ふつう、数か月以内で症状が軽くなるか、消失します。
[治療]
 ハンチントン舞踏病も小舞踏病も、ベンゾジアゼピン系のトランキライザー精神安定剤)で症状を抑えます。これで抑えられないときは、神経抑制薬のハロペリドールを少量使用することもあります。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶとうびょう【舞踏病 chorea】

自分の意志で抑制できない,急速かつ不規則で不調和な不随意運動が,体の一部または全部の筋肉に起こるもので,患者の歩行が舞踏のようにみえるのでこの名がある(英名choreaはギリシア語コロスの舞踏を意味するchoreiaに由来する)。シデナム舞踏病,ハンティントン舞踏病が代表的であるが,そのほかにも症候として舞踏病様不随意運動を呈する疾患がいくつかあり,舞踏病という言葉は病名として用いられるばかりでなく,このように症候を示す場合にも使われることがある。

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大辞林 第三版の解説

ぶとうびょう【舞踏病】

手足や顔に生ずる独特な不随意運動で、歩く様子が踊るように見えるのでこの名がある。中年期以後起こるハンチントン舞踏病などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

舞踏病
ぶとうびょう
chorea

唐突におこり、速く、不規則に繰り返す不随意運動を主体とする錐体(すいたい)外路系の病気の一つで、不随意運動によって踊るような歩き方をするので舞踏病とよばれる。
 急性に発病し、治癒傾向のあるシデナム舞踏病(小(しょう)舞踏病)と、慢性進行性のハンチントン病が代表的である。シデナム舞踏病は主として小児期にみられ、女児に多く、心内膜炎を合併することもあり、溶血性連鎖球菌によるリウマチ熱と関連があると考えられている。自然治癒するものが多いなど、経過は概して良好であるが、妊娠時に再発することもある。ハンチントン病は多くは中年期以降に発病する遺伝性疾患で、慢性進行性に経過し、精神知能障害を伴う行動異常を呈し、随意運動ができなくなり、全身衰弱となる。
 舞踏病にはこのほか、妊婦におこる妊娠性舞踏病、有棘(ゆうきょく)赤血球増加症にみられる舞踏病、ウイルスなどによる脳炎・結核・梅毒など感染性疾患による舞踏病がある。[海老原進一郎]

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世界大百科事典内の舞踏病の言及

【運動障害】より

…なかには正反対の病態を示すものもある。たとえば,線条体の病変では舞踏病のような不随意運動を生ずるが,これは運動の過多現象,すなわち過動症hyperkinesiaである。過動症にはこのほか,アテトーシスジストニーなどがあるが,いずれも意志の力では止めることのできない異常運動である。…

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