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航空保険 こうくうほけんaviation insurance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

航空保険
こうくうほけん
aviation insurance

20世紀初頭から保険の一分野として存在する航空保険の定義は一様ではないが,一般には航空機に関する保険ないし航空危険を担保する保険ととらえられる。航空保険に関する主要約款によれば,損害の対象により航空機およびその部品に対する航空機体保険と航空機部品保険,乗客・第三者・貨物に対する航空賠償責任保険,乗員などに対する航空傷害保険に分けることができる。これらの保険は通常の事故 (オールリスク) と戦争危険 (ウォーリスク) を担保するかたちで包括して契約されるのが通例である。航空機の大型化で航空機事故による損害も巨額になり,航空保険は航空会社にとって不可欠の存在になっている。航空保険は保険金・保険料ともに巨額なので,航空会社側も保険会社側もグループ各社が集まり共同して保険契約をするのが通例である。しかも世界の主要国には航空保険プールがあって,国内の保険会社の引受能力を集約するとともにロイズのような保険事業者に再保険に出し,危険の分散をはかっている。

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デジタル大辞泉の解説

こうくう‐ほけん〔カウクウ‐〕【航空保険】

航空機に関連して生じる損害の塡補(てんぽ)を目的とする保険の総称。機体保険・第三者賠償責任保険・乗客賠償責任保険などがある。

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百科事典マイペディアの解説

航空保険【こうくうほけん】

航空機に関する事故による損害を填補(てんぽ)する保険の総称。機体・貨物などの財産に対するもの(航空機保険,航空輸送保険),他人に対する損害賠償責任に基づくもの(乗客賠償責任保険,第三者賠償責任保険など),搭乗者の生命・身体に対するもの(搭乗者傷害保険など)に分かれる。
→関連項目新種保険

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保険基礎用語集の解説

航空保険

航空機の運航、整備、航空施設の管理などに伴う各種の危険によって生じる損害を担保する保険を指します。その対象は、機体、貨物の損害、乗客や第三者に対する賠償責任、製造者、修理業者の賠償責任、人工衛星の損害などきわめて広い。航空機事故はひとたび起きれば大災害となる可能性が高く、保険は航空業の経営の安定に不可欠です。一方、保険会社は危険の分散を図るため、再保険プール機構を設けています。

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世界大百科事典 第2版の解説

こうくうほけん【航空保険 aviation insurance】

航空保険は,航空機だけでなく航空貨物,空港の諸施設から人工衛星までを対象としている。そして,物損害(機体,装備品,貨物等),賠償責任(乗客・貨物・第三者に対する責任,空港管理者,航空機製造業者・修理業者・保管業者の責任),傷害(搭乗者・乗務員),および捜索救助費等の費用リスクなどをカバーする多種類の航空保険がある。最も一般的なのが航空機を対象とする航空機保険であるが,これは次の5種類からなる。 (1)航空機保険(機体保険) 墜落・衝突・接触・転覆・沈没・火災・爆発・盗難その他偶然な事故による被保険航空機自体の損害を補(てんぽ)する。

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大辞林 第三版の解説

こうくうほけん【航空保険】

航空機の所有・運航などに関連して生ずる損害を塡補てんぽするための損害保険。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

航空保険
こうくうほけん

航空機に関連して生ずる損害の填補(てんぽ)を目的とする保険の総称。日本で行われている基本的な航空保険は、機体自体に生じた損害を填補する機体保険、航空輸送業者が機外の第三者に対して負担する賠償責任を担保する第三者賠償責任保険、乗客に対する賠償責任の負担を担保する乗客賠償責任保険である。これらの保険は一保険証券で包括的に契約することも、個別に契約することもできる。契約は普通1年を期間とする年契約であるが、特定期間に対する短期契約もなされる。また、航空保険は、航空機の位置(空中、地上、水上)を問わず、航空機の使用、利用、管理、製造、修理などに関連して生じるいっさいの危険を対象とする。なお、航空機による危険はその危険度が高く、そのうえ一事故による損害が巨大となるので、安定した運営を行うため、全損害保険会社による共同的な引受けと、海外市場での再保険の消化を目的とする特殊な再保険機構が設けられているが、諸外国でも共同引受機構の設置が一般的であり、相互に再保険の交換などを行うことにより、全世界的な引受体制が形成されている。[金子卓治]

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