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新種保険 しんしゅほけんaccident insurance

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

新種保険
しんしゅほけん
accident insurance

火災保険運送保険海上保険以外のさまざまな損害保険総称で,雑種保険,災害保険または特殊保険ともいう。また生命保険の領域でも新しい形式,様式の生命保険に対して新種保険という名称が使用されることがある。

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百科事典マイペディアの解説

新種保険【しんしゅほけん】

損害保険においては伝統的な火災保険,海上保険,運送保険以外の各種保険の総称。現在日本で営まれているものは,信用保険傷害保険自動車保険盗難保険航空保険労働者災害補償保険賠償責任保険原子力保険住宅総合保険など。
→関連項目保険

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世界大百科事典 第2版の解説

しんしゅほけん【新種保険 casualty and surety insurance】

生命保険の新商品を指すこともあるが,通常は損害保険の種類のひとつをいう。社会の変化により種々のリスク担保について新たなニーズが生じ,それまでの保険ではこれを担保できないとき,新しい保険が出現する。といっても,伝統的な保険種類のものの特約として作られたり,別個の約款によるものでも伝統的な保険種類に属する新保険として主務大臣認可を得るものも多い(例えば,団地保険は火災保険分野の新保険とされた)。しかしまったく別個の種類の商品として扱われるものもあり,これが一般に新種保険と呼ばれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

新種保険
しんしゅほけん

損害保険のうち、火災保険、海上保険、運送保険以外の各種の保険の総称。新種保険という用語は、体系的分類によるものではなく、保険会社が事務上用いている慣用語であり、近年は自動車保険および自動車損害賠償責任保険を別扱いにすることもある。生命保険の分野で使用される場合もあるが、これは新しい型の生命保険という意味である。新種保険は、ほぼイギリスのaccident insurance、アメリカのcasualty insuranceに相当するものであり、起源は18世紀のヨーロッパにおける家畜保険や盗難保険に求められるが、その充実と発展は英米において著しい。そのため、日本の新種保険も当初は主として英米から導入され、それを日本的に改良したものといって差し支えない。
 日本に初めて導入された新種保険は、1904年(明治37)の信用保険である。その後大正末期までに機関汽缶保険(1908。現ボイラー・ターボセット保険)、傷害保険(1911)、自動車保険(1914)、盗難保険(1916)、ガラス保険(1926)などの営業が開始され、さらに昭和になると航空保険(1936)、風水害保険(1938)などが発売されているが、第二次世界大戦前はいずれも火災保険や海上保険の陰に隠れ、その契約高も微々たるものであった。
 新種保険が大きな発展を遂げるのは第二次世界大戦後になってからである。復興期にも動物保険(1947)、労働者災害補償責任保険(1949)、保証保険(1951)などの発売をみたが、1950年代なかば以降の高度経済成長期になると、モータリゼーションの波にのって急伸した自動車保険をはじめとして、各保険ともそれぞれ著しい伸びを示したほか、経済活動や社会生活のうえで従来経験しなかったような新しい危険が生じるようになったため、これに対応して、自動車損害賠償責任保険(1955)、機械保険(1956)、賠償責任保険(1957)、船客傷害賠償責任保険(1958)、建設工事保険(1960)、原子力保険(1960)、動産総合保険(1961)などが次々に開発された。その後も各保険種目の内容の充実が図られたほか、1983年(昭和58)には費用・利益保険が開発されている。これは、開催を予定していた興行などが偶然な事故によって中止された場合に、すでに支出していた費用や喪失利益などの損害を填補(てんぽ)する保険である。なお、以上の新種保険のうち、その正味収入保険料からみて重要なのは、「自動車保険」「自動車損害賠償責任保険」「傷害保険」「賠償責任保険」「労働者災害補償責任保険」「動産総合保険」「保証保険」「信用保険」などである(これらの保険については、それぞれの項を参照されたい)。[金子卓治]

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世界大百科事典内の新種保険の言及

【保険】より

…世界最初の近代的生命保険会社といわれる。
[新しい展開]
18世紀イギリスで始まった産業革命以後,社会的・経済的環境の大きな変化は新たなリスクをも生み出し,これらに対処するための各種の新種保険が発達した。鉄道の傷害保険,責任保険,自動車保険,信用保証保険等々がそれである。…

※「新種保険」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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