デジタル大辞泉
「良暹」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
良暹
生年:生没年不詳
平安時代の僧侶歌人。経歴などにも不明な点が多いが,比叡山の僧で祇園別当となり,のちには大原に隠棲したことが知られる。橘為仲,橘俊綱,津守国基などと交流しつつ歌人として活躍,長暦2(1038)年の権大納言家歌合 など多くの歌合にも出詠している。『後拾遺集』に採られた。「さびしさに宿をたち出でてながむればいづくも同じ秋の夕暮」の一首は特に名高い。歌語をめぐって論争した話や,良暹の詠んだ上句に誰も下句を付け得なかった話など,多くの説話が伝えられている。『良暹打聞』と呼ばれる私選集を編集したが,現存しない。『後拾遺集』以下の勅撰集に約30首が入集。
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報