良知良能(読み)りょうちりょうのう(英語表記)Liang-zhi liang-neng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

良知良能
りょうちりょうのう
Liang-zhi liang-neng

中国哲学用語。人が生れながらにしてもっている道徳的能力のこと。『孟子』「尽心上編」にみえ,そこでは性善説の立場から,人間には善を判断し (良知) ,実行できる (良能) 生得の能力があるとしている。明の王陽明は,この良知を『大学』の「致知」の知と結びつけて「致良知」説を唱え,人間の本来的な徳性の完全な発揮を主張した。

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大辞林 第三版の解説

りょうちりょうのう【良知良能】

〔孟子 尽心上
経験・教育などをしなくても、生まれながらに備わっている知恵や能力。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

良知良能
りょうちりょうのう

人間に生まれながらに備わっている道徳的判断能力(良知)と行為能力(良能)。中国、戦国時代の儒者である孟子(もうし)が唱えた。孟子はその実例として、『孟子』の「尽心(じんしん)」上篇で、2、3歳の幼児でも教えもしないのに自分の親を愛し、成長すると兄長を敬うようになることをあげる。そしてこのような親に対する愛(仁)、目上に対する敬(義)の念を自然にもてることが良知であり、またそれを行為に現せることが良能であるとした。孟子は性善説を主張したが、この良知良能はその説の一つの現れである。[土田健次郎]
『小林勝人訳注『孟子』上下(岩波文庫)』

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