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花合 はなあわせ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

花合
はなあわせ

花競 (はなくらべ) ともいう。貝合草合香合,根合などとともに左右競合の文化現象の実例である「物合」の遊戯の一種。もともとは,平安時代の貴族間で流行した桜合などにみられるように,単に花を持寄り,左右に分かれて優劣を競う遊びであったが,やがてこれに歌も詠み添えられるようになり,「歌合」の遊戯と結びつくにいたっている。なお,室町時代の記録には,「七夕法楽」の花合のことがしばしばみえるが,これが華道成立の一前提になった。江戸時代においては,文政年間 (1818~30) 頃に創案された「花カルタ」すなわち「花札」の一競技にも,この花合の名をとるものが出てきた。

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百科事典マイペディアの解説

花合【はなあわせ】

(1)花札によるゲーム。(2)物合(ものあわせ)の一種。平安期の貴族間に流行した遊戯。季節の花を一つ選び,これに自作の和歌を添えて持ち合い,左右2組に分かれて風流の優劣を競う。→歌合貝合

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

花合
はなあわせ

平安時代宮廷で行われた遊びの一つで、草花をさまざまの趣向にして歌を添えて出し、左右に分かれてその優劣を競い、判者があって審判をなし勝敗を決めた。堀河院(ほりかわいん)后篤子内親王(あつこないしんのう)が1105年(長治2)閏(うるう)2月24日催した花合は有名である。平安中期以後、競合(くらべあわせ)の風潮に伴い各種物合が盛んとなり、器物合(扇、貝)、動物合(鳥、虫)のほか、植物合として、キク、オミナエシ、紅梅、菖蒲(しょうぶ)根、前栽(せんざい)などがその対象となった。
 これとは別に、四季の花鳥風月を12か月に配した花かるた(花札)を花合ともいう。平安時代の貝合を江戸時代の文化・文政(ぶんかぶんせい)(1804~30)ごろ、うんすんかるたの方法にあわせて創案したもので、江戸末期から賭博(とばく)にも使われた。[北條明直]

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