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貝合 かいあわせ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

貝合
かいあわせ

歌合 (うたあわせ) の1種。左右2組に分れていろいろな貝を出し合いそれに添えて和歌を出し,その優劣を競った。判者が1人いて判定を下す。平安時代の貴族の間に流行し,のちに貝覆 (かいおおい) のこともいうようになった。

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貝合
かいあわせ

子供の遊び。あらかじめ,ハマグリなどの二枚貝を前後に離し,2手に分れ,一方の出した貝の片身を他方が出し,うまく合えば後手の勝というようにして,勝数を競った。貝の殻はちょうつがいのところに個々の特徴があって,同一のものでなければ合わないため,勝敗ははっきりしていた。

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百科事典マイペディアの解説

貝合【かいあわせ】

平安時代,おもに貴族社会で行われた室内遊戯。左右に分かれ,貝殻を持ち寄り,同じ種類の貝を出して比べ優劣を競う。その貝にちなんだ和歌を詠みそえたり,洲浜台を作って飾ったりした。
→関連項目花合

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世界大百科事典 第2版の解説

かいあわせ【貝合】

物合(ものあわせ)の一つ。左右二方に分かれ,同じ種類の貝を出して比べ,その優劣を競う遊戯。貝の形や色の美しさ,大きさ,珍しさ,種類の豊富さなどが勝敗の判定規準になった。もっぱら平安時代に行われ,風流善美を尽くした洲浜(すはま)の台を作って飾ったり,貝に歌を詠みそえたりした。資料としては1040年(長久1)5月6日に貝の豊富な伊勢で行われた斎宮良子内親王(後朱雀院第1皇女)の貝合が最も古く,《類聚歌合》に収められている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

貝合
かいあわせ

物合の一種。左右に分かれて、持ち寄った珍しい貝を比べ、形状・色彩などの優劣を競う遊戯。平安時代の貴族社会に行われた。二十巻本『類聚(るいじゅう)歌合』にみえる長久(ちょうきゅう)元年(1040)の斎宮(いつきのみや)良子内親王の貝合は、伊勢(いせ)(三重県)で行われたものであるが、貝合の具体的なようすをうかがわせる最古の史料である。それによると、貝にはそれにちなんだ和歌が詠み添えられ、海浜の風景などを貝をちりばめてつくりなした洲浜(すはま)をしつらえるなど風流な遊戯であった。また『山槐記(さんかいき)』応保(おうほう)2年(1162)の条には、諸社への奉幣や誦経(ずきょう)を行う盛大な例もみえる。のちに本来の貝合が衰微すると、貝覆(かいおおい)との区別が不明確となり、貝覆を貝合とよぶようになった。[杉本一樹]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の貝合の言及

【貝】より

…日本ではこのハマグリが平安朝以後,江戸時代まで上流子女の遊戯に使われたことは世界的に早くから有名であった。この貝覆(かいおおい)(貝合)にはハマグリの殻を右殻と左殻に分け,殻の内面に通常金泥を塗り,その上に人物や花鳥などが描かれているものが使われた。一方を地貝として伏せて並べ,他方の貝を出貝としそれに合う殻を地貝の中からさがす遊戯であるが,その入れ物の貝櫃(かいびつ)は贅(ぜい)を尽くし,豪華な嫁入道具となった。…

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