花茣蓙(読み)ハナゴザ

デジタル大辞泉 「花茣蓙」の意味・読み・例文・類語

はな‐ござ【花××蓙】

いろいろな色に染めた花模様などを織り出したござ無地捺染なっせんを施したものもある。はなむしろ。 夏》「―にやまひおもりてゐると知らず/万太郎
[類語]敷物上敷き薄縁うすべり茣蓙ござむしろ花筵こも敷き藁絨緞緞通毛氈もうせんカーペット

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精選版 日本国語大辞典 「花茣蓙」の意味・読み・例文・類語

はな‐ござ【花茣蓙・花蓙】

  1. 〘 名詞 〙 種々の色に染めた藺(い)模様を織り出したござ。板の間の敷物や夏の寝ござなどに用いる。絵むしろ。花むしろ。《 季語・夏 》 〔書言字考節用集(1717)〕
    1. [初出の実例]「愁ひつつ坐る花茣座はなやかに」(出典:花氷(1927)〈日野草城〉)

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世界大百科事典(旧版)内の花茣蓙の言及

【ござ(茣蓙∥御座)】より

…現代の茣蓙はイ(藺)を緯(よこ)にし,経(たて)に綿糸を用いて織られ,板の間や畳の上敷などに用いる。一般に無地のものが多いが,色模様をつけた花茣蓙もある。茣蓙の寸法は関西と関東で異なりそれぞれの畳の大きさを基準とする。…

※「花茣蓙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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