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荷留 にどめ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

荷留
にどめ

封建領主が自領と他領間の物資移動を禁止,制限した一種の流通統制策。関所などで行われ,港で行われるものを津留という。対象となったのは米,塩,木綿皮革,馬など。戦国時代には軍事的必要から行われたが,江戸時代には米価調節,産業保護など経済政策的意味が強かった。

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デジタル大辞泉の解説

に‐どめ【荷留】

中世、領主が領内の港や関所で、そこを通過する物資の移出入を禁止・制限したこと。

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世界大百科事典 第2版の解説

にどめ【荷留】

初期には,特権的な座商人などの間で座の法や掟に違反した者の貨物を,他の者が関所や港で没収することをいった。しばしば,座商人どうしの争いとなり,座衆で解決しない場合は,荘園領主や幕府に訴えて,その決裁を仰いだ。しかし大名領国制が進展すると,領主が自領の商品流通の統制にのりだし,旧来の座衆がもっていた荷留権をうばって,物資の移出入を管理するようになった。おもに関所や港で監視し,港の場合は津留という。対象となる物資ごとに,米留とか塩留という場合もあり,木綿や皮,馬など,生活必需品のすべてにわたって統制されていた。

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大辞林 第三版の解説

にどめ【荷留】

中世、領主が領内の物資の確保、産業保護などのために、物資の移出入を禁止・制限したこと。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

荷留
にどめ

中世に領主が自領の港や関所において、そこを通過する物資の移動を禁止または制限したことをいう。また室町時代からは、一定の商品に対する専売権をもつ座に対し、その特権を侵したものに対して行う荷物没収のこともいった。座に加入している商人が、その営業の特権を侵害された場合、特権を認めている本所(ほんじょ)または幕府に訴えて、商品没収の対抗措置をとった。[川名 登]

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