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津留 ツドメ

デジタル大辞泉の解説

つ‐どめ【津留】

中世・近世領主が領内外における特定物資の移出入を禁止または制限したこと。港で行われたのでこの名がある。口止め

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世界大百科事典 第2版の解説

つどめ【津留】

近世において諸が,藩外との米穀などの物資の移出入を統制あるいは禁止した政策。1635年(寛永12)の〈武家諸法度〉に幕府は〈私関所,新法の津留,制禁の事〉という一条を定め,新規の津留を禁じたが,以後諸藩の津留政策がなくなったわけではない。津留の執行機関は藩領各地に設けられた口留番所(くちどめばんしよ)や沖ノ口番所で,湊における移出入の統制だけでなく,藩境目など陸上交通の要所においても取り締まったのである。

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大辞林 第三版の解説

つどめ【津留】

中世・近世、領主が自領内の港・関所での物資の移出入を禁止または制限したこと。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

津留
つどめ

荷留」のページをご覧ください。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

津留
つどめ

中世から近世にかけて行われた封建領主による物資流通統制の一手段。とくに諸藩における例が多く、藩領境の道路や港などに「津口(つぐち)番所」「口留(くちどめ)番所」などを設けて、特定物資の移出入を禁止し、あるいは制限した。津留を受ける物資を「留物」といったが、その品目は諸藩により時の事情によってさまざまで、凶作・飢饉(ききん)などには自領の米穀類の他領移出を禁止し、また年貢納入完了までは米穀の移出を禁止したところもある。近世中期以後、諸藩で国産物の専売制が敷かれると、その品の移出は禁止され、また領内の物価統制、特産物保護などのために、特定の物資の移出入に課税し制限した場合もあった。しかし幕府は、全国的な商品流通を推進する立場から、新規の津留を禁止している。[川名 登]

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世界大百科事典内の津留の言及

【荷留】より

…しかし大名領国制が進展すると,領主が自領の商品流通の統制にのりだし,旧来の座衆がもっていた荷留権をうばって,物資の移出入を管理するようになった。おもに関所や港で監視し,港の場合は津留という。対象となる物資ごとに,米留とか塩留という場合もあり,木綿や皮,馬など,生活必需品のすべてにわたって統制されていた。…

※「津留」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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