コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

舎利容器 しゃりようき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

舎利容器
しゃりようき

舎利を入れる器。舎利は本来身骨,身体のことであるが,一般には釈尊遺骨をさし,実際には美しい石粒などの場合が多い。その容器はガラス,水晶,金などでつくられ,舎利塔心礎などに安置するには,さらにそれを銀器銅器などに納めるなど,きわめて丁重に扱われている。これはインド古制によったものと思われ,中国,朝鮮でも類品が発見されているが,日本では初期の寺院に特に顕著な遺例がみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

しゃりようき【舎利容器】

舎利サンスクリットで〈身体〉の意であるが,仏教では仏舎利として釈迦の遺骨をさし,これが尊ばれる。実際にはこれに替わるものとして籾,牛玉,玉類などを尊重し,塔中に安置した。その舎利を納める容器が舎利容器である。日本の仏伝によると釈迦の入滅後その遺灰は尊ばれて8ヵ国に分与され,それぞれを建ててまつられた。インドでは舎利崇拝に伴ってアショーカ王の八万四千塔,カニシカ王の大塔など造塔がきわめてさかんであり,舎利容器も無数に作られた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の舎利容器の言及

【新羅】より

…金銅造の仏教彫刻としては,8世紀中期の制作とされる仏国寺の毘盧舎那仏座像と阿弥陀如来座像,8世紀後期の造立と考えられている栢栗寺の薬師如来立像などが注目される。 またこの時代の仏教工芸品は,梵鐘と舎利容器に優品が多い。梵鐘は,聖徳王24年(725)銘の江原道平昌郡五台山上院寺のものが現存最古の作例であり,恵恭王7年(771)銘の奉徳寺の梵鐘は聖徳王(在位702‐737)の冥福を祈願して景徳王(在位742‐765)と恵恭王(在位765‐780)の2代にわたって鋳造されたという由縁をもつ。…

【ストゥーパ】より

…中国のストゥーパはガンダーラ形式の基壇がいっそう発展して高層楼閣の形をとる。しかし中国や日本でも覆鉢塔形式がまったく消失したわけではなく,堂内の宝塔や舎利容器は原初の形態を伝えている。また三重塔や五重塔などでも覆鉢は屋上の付属物として保持され,傘蓋は相輪へと変化した。…

※「舎利容器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

舎利容器の関連キーワード感恩寺址東西三層石塔ビーマラーン舎利容器ペシャワル博物館カピラバストゥ中央アジア美術松林寺五層塼塔ガンダーラ美術近江神宮崇福寺跡朝鮮美術唐招提寺法隆寺金銅仏鍛金彫金銅鋺厨子仏具

今日のキーワード

ブラックフライデー

米国などで、感謝祭(11月第4木曜日)の翌日の金曜日のこと。休日とする職場が多く、商店にとってはクリスマス商戦の初日に当たる。「ブラック」は、買い物客による混雑、または黒字を連想させることから。→サイ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

舎利容器の関連情報