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威奈大村 いなの おおむら

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

威奈大村 いなの-おおむら

662-707 飛鳥(あすか)時代の官吏。
天智(てんじ)天皇元年生まれ。宣化天皇の4世孫。少納言,左小弁をへて,慶雲(きょううん)2年越後(えちご)城司となる。慶雲4年4月24日任地で死去。46歳。大和(奈良県)葛木下(かずらきしも)郡に火葬された。天明年間に出土した「金銅威奈大村骨蔵器」(四天王寺蔵)が国宝に指定されている。氏は猪名ともかく。

出典|講談社
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朝日日本歴史人物事典の解説

威奈大村

没年:慶雲4.4.24(707.5.29)
生年:天智1(662)
宣化天皇の4世の孫である威奈鏡の第3子。文武天皇のときに少納言に進み,大宝1(701)年に従五位下となり,侍従を兼ねた。同3年10月持統上皇の葬儀の御装副官となった。翌年正月従五位上,慶雲2(705)年に左少弁,同年11月には越後城司に任じられた。4年2月に正五位下に進んだが翌々月,越後城(磐舟柵,村上市岩船付近)で死去。遺骨は同年11月大和国葛木下郡山君里狛井山崗(香芝市穴虫付近)に葬られた。その骨蔵器は近世に発見され,合子型容器の蓋に391字の墓誌銘が刻まれており,国宝(四天王寺蔵)。<参考文献>奈良国立文化財研究所飛鳥資料館編『日本古代の墓誌』

(岩本次郎)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

威奈大村
いなのおおむら
(662―707)

飛鳥(あすか)時代の高級官人。猪名真人(いなのまひと)にもつくる。天武(てんむ)朝の大紫(だいし)威奈真人鏡公(かがみのきみ)の第3子。持統(じとう)朝に務広肆(むこうし)、文武(もんむ)朝に少納言(しょうなごん)となり、勤(きん)広肆のち直広肆。703年(大宝3)持統天皇の御葬司を任じた際、御装副官となる。翌年従(じゅ)五位上、705年(慶雲2)左小弁、越後(えちご)城司、707年正五位下を授与されたが、同年4月越城(えつじょう)に没し荼毘(だび)に付された。46歳。11月、大倭(やまと)国葛木下(かつらぎしも)郡山君里狛井(こまい)山崗(やまおか)(奈良県香芝(かしば)市穴虫(あなむし)字馬場)に帰葬。
 明和(めいわ)年間(1764~72)埋葬地のゴホ山より、大甕(がめ)の中に入った金銅製球状合子(ごうす)形の骨蔵器が出土。この中の漆器に遺骨が納めてあった。骨蔵器の表面、蓋(ふた)の頂部を中心として放射状に被葬者の業績をたたえる銘文を刻む。全文392字、大村の出自から始め、詳しく履歴をたどり、葬送の日時を述べたのち、押韻した銘を付する。わが国の墓誌としては唯一の中国式に整ったものである。銘文には、『日本書紀』『続日本紀(しょくにほんぎ)』の記事と一致する文章もあり、古代史にとって有益な史料となっている。大阪市の四天王寺に所蔵。1954年(昭和29)国宝に指定された。[猪熊兼勝]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の威奈大村の言及

【威奈大村墓誌】より

…少納言威奈大村(662‐707)の蔵骨器に刻まれている墓誌。蔵骨器は球形,金銅製の器で,墓誌銘文は,その半球形の蓋の周囲に放射状に陰刻されている。…

※「威奈大村」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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