蕪村関係七部の俳諧(はいかい)合集。小本2冊。春夜楼若夢(にゃくむ)編、月渓(げっけい)序。1809年(文化6)刊。巻頭に蕪村略伝と景文描く蕪村像がある。『其雪影(そのゆきかげ)』(初刊1772)、『明烏(あけがらす)』(1773)、『一夜四歌仙(いちやしかせん)』(1773。『此(この)ほとり』)、『花鳥篇(へん)』(1782)、『桃李(ももすもも)』(1780)、『続明烏集』(1776)、『続四歌仙』(1787)、『五車反古(ごしゃほうご)』(1783)の八部を収める。芭蕉(ばしょう)関係の『俳諧七部集』以後の流行に乗じて本屋がかってに編集したもの。中興俳人では樗良(ちょら)(1793)、蓼太(りょうた)(1795)の七部集に次ぐ。蕪村一派の対外的撰集(せんしゅう)は蕪村監修、几董(きとう)編集だからその選択は妥当である。ただし『続四歌仙』は几董の編集だが蕪村没後のもので直接関係はない。そのほか本文の誤脱、省略などが多く、ずさんな編集である。伊藤松宇(しょうう)校訂『蕪村七部集』(1928・岩波文庫)は原本によって校訂し補足してある。
[清水孝之]
俳諧撰集。2冊。菊舎太兵衛(きくやたひょうえ)ら編。1809年(文化6)刊。几董(きとう)編「其雪影」「あけ烏」「続一夜四歌仙」「もゝすもゝ」「続明烏」,蕪村編「一夜四歌仙(此ほとり)」「花鳥篇」,維駒編「五車反古(ごしゃほうぐ)」の8部を収録する。蕪村に直接関係のない「続一夜四歌仙」を含むうえ,「花鳥篇」と「一夜四歌仙」の合冊本を採録したため七部集を名のりながら全部で8部あるなど,編集方針には問題がある。「俳諧文庫」所収。
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