精選版 日本国語大辞典 「蜆」の意味・読み・例文・類語
しじみ【蜆】
〘名〙 シジミ科に属する二枚貝の総称。殻は三角形で、通常殻長約三センチメートル。表面はオリーブ色または黒色で輪脈があり、内面は紫色を帯びる。日本には純淡水産のマシジミ、海水のまじる河口付近にすむヤマトシジミ、琵琶湖水系にすむセタシジミ、奄美諸島以南にすむ大形のヒルギシジミガイなどが生息。マシジミは卵胎生または卵生で、他は卵生。多くはみそ汁にされ、また黄疸(おうだん)の薬とされる。しじみがい。《季・春》
※万葉(8C後)六・九九七「住吉の粉浜の四時美(シジミ)開けも見ず隠りてのみや恋ひ渡りなむ」
しじめ【蜆】
〘名〙 「しじみ(蜆)」の変化した語。
※本草色葉抄(1284)「蜆 シシメ」
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