( 1 )縄文・彌生の遺跡から多く出土し、文献では「播磨風土記‐美嚢」に、履中天皇がシジミを食した記事があるなど、古くから食用にしていた。
( 2 )琵琶湖のものは、室町時代に「ししみ取る堅田の浦のあま人よこまかに言はばかひぞあるべき」〔為尹千首‐恋〕という堅田のものを詠んだ歌があるが、近世には瀬田の名産とされた。
( 3 )江戸文学などでは、零細な元手で商売できるので、しじみ売りは貧乏人の典型となっていた。
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報