西興部村(読み)にしおこつぺむら

日本歴史地名大系 「西興部村」の解説

西興部村
にしおこつぺむら

面積:三〇八・一二平方キロ

大正一四年(一九二五)一月紋別郡興部村の南西部が分立し二級町村制を施行して成立網走支庁北西、紋別郡北西部に位置し、北は同郡雄武おうむ町、西は上川支庁上川郡下川しもかわ町、東は興部町、南は紋別郡滝上たきのうえ町に接する。村域の北にはポロヌプリ岳(八三五・二メートル)、南西には札滑さつこつ(九九二・七メートル)ウェンシリ岳(一一四二・三メートル)などがそびえ、北部には拳骨げんこつ(六六七・一メートル)、南東部には天狗てんぐ(四八〇メートル)などがある。北部山間を水源とする興部川が札滑川・忍路子おしよろつこ川・奥興部おくおこつぺ川・ペンケ川などの支流を集めながら北東流し、東部をウェンシリ岳東側に発した藻興部もおこつぺ川が東流する。全域が山間部にあり、平成一二年(二〇〇〇)の年間平均気温は摂氏五・二度、最高気温は三六度、最低気温は零下三〇・一度である(北海道市町村勢要覧)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「西興部村」の意味・わかりやすい解説

西興部〔村〕
にしおこっぺ

北海道北東部,興部川上流域にある村。 1925年興部村から分離して成立。地名アイヌ語のオウコッペ (川尻の合流するところの意) に由来。村域の大部分北見山地で,林業と畑作,乳牛中心の酪農が行われる。一般材,チップ材の素材生産が多い。南部天塩岳道立自然公園の一部。国道 239号線が通る。面積 308.08km2人口 1053(2020)。

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