見証(読み)ケンゾ

デジタル大辞泉 「見証」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぞ【見▽証】

《「けんしょう」または「けんじょ」の変化か》傍らで見ること。特に、囲碁・蹴鞠けまり・双六すごろくなどに立ち合い、勝負の判定をすること。
「かの御碁の―せし夕暮のことも言ひ出でて」〈源・竹河〉

けん‐しょう【見証】

「けんぞ(見証)」に同じ。
「双六すぐろくを打ち合ひけり…傍らに―する者ども」〈今昔・一六・三七〉

けん‐じょ【見▽証】

「けんぞ(見証)」に同じ。
「越前房といふ僧きたりて―すとて」〈著聞集・一六〉

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精選版 日本国語大辞典 「見証」の意味・読み・例文・類語

けん‐しょう【見証】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 碁、すごろく、けまりなどの勝負を判定するため第三者が立ち合うこと。けんぞ。けんじょ。
    1. [初出の実例]「双六(すごろく)を打合けり。〈略〉傍に見証(けんしょう)する者共」(出典:今昔物語集(1120頃か)一六)
  3. ② そばにいて、事のなりゆきを見ること。また、その人。見物。見物の場にもいう。けんじょ。
    1. [初出の実例]「種友雖二口論之張本一、不レ下二手刃傷一、何况哉重武只見証許也」(出典:玉葉‐承安四年(1174)三月二九日)
  4. ③ 仏語。真の仏性を見きわめること。すでにさとっている自己を知ること。
    1. [初出の実例]「証中見証なるがゆゑに、夢中説夢なり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)夢中説夢)

けん‐じょ【見証・見所】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① =けんしょう(見証)①
    1. [初出の実例]「ある人と双六を打ちけるを、隣にある越前房といふ僧きたりて見所すとて、さまざまのさかしらをしけるを」(出典:古今著聞集(1254)一六)
  3. ② =けんしょう(見証)②
    1. [初出の実例]「御家来之喧𠵅に、具足にて見所より走集候儀、向後停止之事」(出典:毛利家文書‐天文一九年(1550)七月二〇日・福原貞俊以下家臣連署起請文)

見証の補助注記

もとは「見証」と書いたか。「見所 ケンジョ」は、「温故知新書」や文明本、弘治二年本、永祿五年本などの節用集に見えるが、「名目抄」にいう「ケンショウ」の短呼に伴う当て字の定着したものと考えることもできる。


けん‐ぞ【見証・見所】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「けんしょう」また「けんじょ」の変化した語か ) =けんしょう(見証)
    1. [初出の実例]「けんその人などいとおほくゐなみてあはするに」(出典:枕草子(10C終)一四三)

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世界大百科事典(旧版)内の見証の言及

【蹴鞠】より

…また庭上には猫搔(ねこがき)というわらで編んだむしろを敷いて風雨にそなえた。出場者は鞠足と野伏(のぶし)と見証(けんしよう)であり,鞠足は8人を普通とし,それぞれ木の下に2人ずつ配置される。野伏は鞠足の補助にあたり,見証は鞠足の行動や鞠の状態の監視をする。…

※「見証」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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