一般には計数(計算・分析して求めた定量的データ)による経営活動の管理をいう。ここで利用される計数には原価や売上高などの会計数値、生産量、在庫量などの物量数値、官庁や各種団体、研究所などによる統計数値などがあるが、計数管理ではこれらの原数値を、分析手法や数学、コンピュータなどの力を借りて、経営における計画や統制の諸活動に役だてることを目的としている。したがって、会計帳簿や会計数値によるコントロールとしての会計管理より広い概念である。しかし、歴史的には会計管理の拡張的発展と考えられ、現在でも商品有高帳による在庫管理など、計数管理の中核は会計管理であるといってよい。この拡張的な発展の主因は、意思決定や業績管理といった経営活動に関する会計データの作成と提供を目的とする管理会計の導入と浸透にある。現代企業における計数管理の導入には、内部統制組織の確立が効果的であると考えられる。なお、計数管理という場合、原単位、比率などの計数そのものを統制する方法を意味することもあるが、これも究極的には経営活動に役だてることを目的とするものである。
[東海幹夫]
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