(読み)ヨ

デジタル大辞泉 「誉」の意味・読み・例文・類語

よ【誉〔譽〕】[漢字項目]

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]ほまれ ほめる
ほめる。ほめたたえる。「称誉毀誉褒貶きよほうへん
よい評判ほまれ。「栄誉声誉名誉
[名のり]しげ・たか・たかし・のり・ほまる・ほむ・もと・やす・よし

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精選版 日本国語大辞典 「誉」の意味・読み・例文・類語

ほまれ【誉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人にほめられて光栄に感ずること。よい評判を得ること。名誉。
    1. [初出の実例]「千の誉(ホマれ)を抑して他に譲る」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃))
  3. ほめたたえること。祝福すること。
    1. [初出の実例]「唄ひ給ふ頌(ホマレ)の歌の辞にて」(出典:彌撒拝礼式(1869))

ほめ‐ら【誉】

  1. 〘 名詞 〙 徳島県地方で、正月祝い言を唱えながら家々を回る物乞い人。春駒(はるごま)。《 季語新年 》 〔諸国風俗問状答(19C前)〕

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普及版 字通 「誉」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 13画

(旧字)譽
21画

[字音]
[字訓] ほめる・ほまれ

[説文解字]

[字形] 形声
旧字は譽に作り、與(与)(よ)声。〔説文〕三上に「(ほ)むるなり」という。〔詩、周頌、振鷺〕「以て永く譽をへん」の〔箋〕に「聲美なり」とあり、称誉・名声をいう。〔詩、大雅、韓奕〕の「燕譽」は「燕豫」の仮借である。

[訓義]
1. ほめる、ほまれ、たたえる。
2. よみする、ただす。
3. 豫(予)と通じ、たのしむ。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕譽 ホム 〔名義抄〕譽 ホマレ・ホム・ホコル

[語系]
譽・與・予jiaは同声。金文の譽字に、言にかえて、下に祝告の器である(さい)を加える形のものがあり、譽はもと神から与えられるものであったのであろう。與・予にはいずれも与える意があり、また與には挙げる意がある。譽・豫(予)jiaも同声。(悦)jiuat、懌jyakも声近く、楽しみ悦ぶ意がある。

[熟語]
誉言・誉誉嘆誉聞誉髦・誉望・誉問・誉
[下接語]
誉・栄誉・延誉燕誉・華誉・過誉・嘉誉・歓誉・奇誉・毀誉・休誉・咎誉虚誉顕誉・広誉・高誉・至誉・時誉・取誉・終誉・称誉・章誉・賞誉・推誉・世誉・声誉・清誉・盛誉・薦誉尊誉・嘆誉・馳誉・誹誉・美誉・浮誉・望誉・妙誉・民誉・名誉・面誉・流誉・令誉

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