(読み)ケン

デジタル大辞泉 「謙」の意味・読み・例文・類語

けん【謙】[漢字項目]

常用漢字] [音]ケン(呉)(漢) [訓]へりくだる
控え目にして人にゆずる。「謙虚謙称謙譲謙遜けんそん恭謙
[名のり]あき・かた・かね・しず・のり・ゆずる・よし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「謙」の意味・読み・例文・類語

けん【謙】

〘名〙
① へりくだること。自分をひくくして人にゆずること。
太平記(14C後)一「威万人の上に、被るといへ共、位四品の際(あいだ)を越へず、謙(ケン)に居て仁恩を施し、己を責めて礼儀を正す」 〔易経‐繋辞下〕
② 易の六十四卦の一つ。、上卦は坤(こん)(=地)、下卦は艮(ごん)(=山)。地山謙ともいう。山の高きをもって地の低きに屈するさまで、謙遜の徳を示す。
※太平記(14C後)一一「然るに今天道謙(ケン)に祐(さいはひ)して、測らざるに世の変化を見るに、吉凶相乱れ、栄枯地を易へたり」

へ・る【謙】

〘自ラ四〙 自分を卑下する。謙遜する。へりくだる。
書紀(720)持統即位前(北野本訓)「帝王(みかど)の女(みこ)なりと雖も、礼(ゐや)を好みたまひて節倹(おとしヘリ)たまふ」

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