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護教論 ごきょうろんapologetics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

護教論
ごきょうろん
apologetics

宗教の非合理性,非科学性を非難する議論に対して,宗教が人間にとって必要不可欠であり,理性に反するものでないことを弁明する議論をいい,特にキリスト教の立場からキリスト教信仰の正当性,真理性が論じられるときに用いられる言葉。カトリック教会では神学の1分野とみなされ,そこでは,啓示の本性と可能性,歴史的な記録としての新約聖書の真実性,教会の基礎および現在あるようなカトリック教会が,唯一の正当なキリスト教会であることを示す根拠などが研究される。

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デジタル大辞泉の解説

ごきょう‐ろん〔ゴケウ‐〕【護教論】

自分の宗教や信仰を批判や攻撃から守り、その真実性を明確にしようとする理論。
キリスト教神学の一部門。異教徒からの非難・攻撃に対し、キリスト教の真理を弁護・弁証する論。弁証論。

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大辞林 第三版の解説

ごきょうろん【護教論】

キリスト教神学の一部門。異教に対してキリスト教の真理を弁護、弁証することを目的とする。二世紀に始まる。弁証論。弁証学。

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世界大百科事典内の護教論の言及

【基礎神学】より

…啓示の真理を取り扱う信仰の学問である教義学体系に対して基礎を与えようとする分野であり,プロテスタント神学では教義学序論(ドイツ語でプロレゴメナ)の用語が用いられるが,実際は,後者は教義学の内容の総論的性格が強く,基礎神学の場合のように,学問の理論的な基礎づけを行うものとは趣を異にする。かつては護教論apologeticaと名づけられたこともあったが,この場合は,その理論づけがキリスト教に反対する人生観,世界観に対して,信仰の学問である神学が理論的に可能であるというばかりでなく,キリスト教の特質を明らかにし,その真理性を弁明する面が強調されたことによる。この点ではすでに古代世界におけるエイレナイオス,テルトゥリアヌス,オリゲネス,アウグスティヌスなどの教父にその根源をたどることができる。…

※「護教論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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