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裁判権 サイバンケン

百科事典マイペディアの解説

裁判権【さいばんけん】

一国の裁判所が裁判のために人または事件に対して行使できる権限。対象となる事件の種類により,民事裁判権刑事裁判権・行政裁判権・非訟裁判権などに分かれるが,内容的には,当事者を裁判へ拘束すること,証人鑑定人の呼出・尋問,債務者への強制執行など,広い権限を含む。人的には,日本国内にいるすべての人に及ぶのが原則であるが,治外法権を有する者には及ばない。また,天皇は刑事裁判権に服さない。→国際私法
→関連項目裁判裁判所

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世界大百科事典 第2版の解説

さいばんけん【裁判権】

具体的事件を裁判によって処理し,関係者を裁判に服従させる国家権力。国家統治権の一部であり,司法権同義であるが,その及ぶ事件または人との関係を問題とするときは裁判権というのが普通である。民事裁判権(非訟裁判権,行政裁判権を含む)と刑事裁判権に大別される。民事裁判権は,裁判によって法律関係を確定または形成し,執行によって権利を強制的に実現する権限を,刑事裁判権は,犯罪事実を認定し犯人に対して刑罰その他の処分を定める権限を,その主要内容とする。

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大辞林 第三版の解説

さいばんけん【裁判権】

裁判所が事件または人に対して裁判を行う権限。

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世界大百科事典内の裁判権の言及

【権力分立】より

…〈万民法に関する事項の執行権〉という表現には,ロックの同盟権概念の影響がみられるが,その指すところは,ロックのいう同盟権だけでなく,今日の権力分立論で一般に執行権と呼ばれているものをひろく含む。〈市民法に関する事項の執行権〉とは,〈犯罪及び個人の争訟を裁判する権力〉のことであり,つまるところ,〈裁判権〉である。これら3権のうち,立法権は人民の代表者と貴族,執行権は君主の手にそれぞれゆだねられる。…

【裁判】より

…近年の日本においても,法の社会生活における役割の増大とともに,裁判はマス・メディアの重要な報道主題になりつつある。 裁判は,承認され,貫徹されるべき社会的価値や利益の選択という機能を通じて,支配の手段として枢要の地位を占めるのであり,近代になって裁判の権能が一元的な国家機構に独占されるまでは,裁判を正当に行う承認された資格(裁判権)が社会のどの構成単位にどの程度与えられているかは,その社会の政治社会構造の特質を示す重要な徴表であった。近代において,先進列強の帝国主義的進出に際して領事裁判権の問題が大きな政治的争点となったのも同じ理由による。…

※「裁判権」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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