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買(い)出し カイダシ

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デジタル大辞泉の解説

かい‐だし〔かひ‐〕【買(い)出し】

問屋・市場・産地などに出向いて商品を買い入れること。
第二次大戦中や戦後の食糧不足により、都会の消費者が農村へ食糧を買いに出かけたこと。

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世界大百科事典 第2版の解説

かいだし【買出し】

ふつうはやや大量に品物を買いに行くことだが,買出しが風俗を形成したのは,第2次世界大戦末期から敗戦直後の3年間ほどだった。1943年ころから戦時の諸統制がいっそう厳しくなって,配給の食品以外は東京,大阪などの大都市では入手しにくくなった。統制をくぐってこっそりとやみ商人が売る食品は高価で庶民大衆は買いきれなかった。そこで,農村地域へ出向いて,農家へ直接買いに行った。リュックサックを背に大都市居住者の多くが買出しに行くと,帰路を待ちうけて警察は駅や列車内で一斉取締りをして統制品を没収した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

買出し
かいだし

とくに太平洋戦争末期から終戦直後にかけて行われた都市住民の近郊農村への食糧買出しをいう。戦争による食糧問題の深刻化に伴って1941年(昭和16)米の配給制が始められるが、42年以降、主食の配給量は実質的に低下していき、副食物はさらに欠乏していった。そのなかで政府は、野菜の買出し制限などを強化するが、配給制が空洞化するに伴い都市住民の近郊農村への買出しは日常化し、食糧は公定価格の数倍の闇(やみ)価格で取引された。戦後、配給はいっそう滞り、経済統制違反の買出しはさらに激増した。[赤澤史朗]

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世界大百科事典内の買(い)出しの言及

【配給制度】より

…しかし,このような配給機構の格段の整備にもかかわらず,43年ころになると配給量そのものの不足が目立ちはじめた。人々は配給のみでは生存さえ脅かされるようになり,家族ぐるみでの買出しに精を出さざるをえなかった。そのようすを徳川夢声は《夢声戦争日記》第3巻のなかで,〈一体全体日本の国民で,ヤミというものから全然無関係で生活しているものがあるか,ない,絶対にないと思う。…

※「買(い)出し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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