加太(読み)カダ

デジタル大辞泉 「加太」の意味・読み・例文・類語

かだ【加太】

和歌山市北西部の地名紀淡海峡に面し、古くは畿内から淡路四国山陽道への重要な港。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「加太」の意味・わかりやすい解説

加太
かだ

和歌山市北西部の一地区。旧加太村。和泉(いずみ)山脈の西縁が紀淡(きたん)海峡に臨む地。潟海(かたみ)、片海(かたみ)の意で、形見浦とも書いた。賀太郷、賀太荘(しょう)の地。702年(大宝2)南海道駅家が置かれ、四国への港ともなった。近世廻船(かいせん)の港で加太千軒とよばれて栄えた。式内社加太神社(淡島(あわしま)神社)があり、葛城修験(かつらぎしゅげん)一の宿の伽陀寺(かだじ)があった。南海電鉄加太線が通じ、休暇村紀州加太、市立少年自然の家、森林公園、海水浴場などがある。

[小池洋一]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「加太」の意味・わかりやすい解説

加太
かだ

和歌山市北西部,友ヶ島水道にのぞむ集落。旧町名。 1958年和歌山市に編入。古代南海道の「賀陀駅」で,淡路島,四国への重要な海津であり,江戸時代は廻船の寄港地として繁栄。明治以降,海峡が要塞化されたため深山 (みやま) に砲台が設けられ,陸軍病院が建てられるなど軍事の町と化したが,第2次世界大戦後瀬戸内海国立公園の一部となった。友ヶ島への渡船場で,国民休暇村,国民宿舎,釣り宿などがある。延喜式内社の淡島神社は縁結びの神として知られる。南海電気鉄道加太線の終点

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