ぐんむ‐かん‥クヮン【軍務官】
- 〘 名詞 〙
- ① 軍事に関する事務を行なう役人。〔漢語便覧(1871)〕
- ② 慶応四年(一八六八)、京都に設置された軍政機関。明治二年(一八六九)、兵部省設置により廃止。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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軍務官
ぐんむかん
陸軍省、海軍省の前身で、1868年(慶応4)閏(うるう)4月21日に太政官(だじょうかん)の一官として京都に設置された軍政機関。海軍、陸軍の2局と、築造、兵船、兵器、馬政の4司を統轄し、兵庫、敦賀(つるが)、東京に軍務官出張所を逐次設置した。奥羽征討の戦乱期に、諸藩徴兵細則制定や兵学校設立などに着手し、諸藩の武力統制や陸軍士官養成などを進め、常備軍制度の萌芽(ほうが)となる。69年(明治2)7月、兵部(ひょうぶ)省設置により廃止。
[遠藤芳信]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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軍務官
ぐんむかん
明治初年の軍政・軍令機関。1868年(明治元)閏4月,官制改定にともなって軍防事務局を軍務官と改称。陸軍局・海軍局・築造司・兵船司・兵器司・馬政司を統轄した。軍務官知事には仁和寺宮嘉彰(よしあき)(小松宮彰仁(あきひと))親王,同判事に大村益次郎が就任。大村の力量で軍制の基礎が固まり,翌年7月兵部省に改組された。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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軍務官
ぐんむかん
明治初期の軍政機関。七官の一つ
1868年政体書により設置。陸・海軍2局と築造・兵船・兵器・馬政の4司からなり,軍政を担当した。'69年兵部省と改称。
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
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