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転地療法 てんちりょうほう

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大辞林 第三版の解説

てんちりょうほう【転地療法】

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

てんちりょうほう【転地療法】

日常の生活空間とまったく異なった,空気の清浄な土地に比較的長期間滞在して,保養を行い,疾病をいやす手だてとすることを転地療法という。転地を行うと,日常の生活空間とは異なった気象や風土環境によって,常同性(ステレオタイプ)が大きく変動を受ける。生体の気候順化機能は新しい環境条件に即応すべく作動を開始する。しかし,転地による環境の変動があまりに大きすぎると,それがストレスとなって不良徴候が生じ,疾病に至ることもあるから注意しなければいけない。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

転地療法
てんちりょうほう
health resort therapy

日常の居住地から気候要素など環境因子の異なる土地に移り、比較的長期間滞在して保養を行うことによって治療目的を期待する療法で、広義の気候療法climatotherapyの一部とみられる。その内容は、主として生体の気候順化機能に対する刺激と気分転換による心理的効果であり、転地による環境変化があまり大きすぎない場所を選ぶことが必要である。かつて化学療法が未発達だったころには肺結核患者に対して大気安静療法が重視され、空気の清浄な海岸や高山などに設けられた療養所が好んで利用されたのは、転地療法の代表例である。現在でも、自然環境ばかりでなく患者の療養に必要な施設を備えた保養地や療養地が新しくつくられている。また、花粉症などは花粉のない土地に移るだけで症状が消えるし、大気汚染による呼吸障害なども空気の清浄な地区に移ることによって治癒が促進されるほか、転地先での森林浴の効果も再認識されてきた。古くから親しまれてきた湯治(とうじ)も、転地療法の一種である。しかし、いわゆる温泉療法や気候療法では3週間を1クールとしているが、一般に転地療法ではさらに長期、つまり年余にわたる滞在期間が必要とされている。[柳下徳雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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