輿論(読み)ヨロン

デジタル大辞泉 「輿論」の意味・読み・例文・類語

よ‐ろん【×輿論/世論】

世間一般の人の考え。ある社会的問題について、多数の人々の議論による意見。せろん。「―を喚起する」「―に訴える」→せろん(世論)
[補説]当用漢字制定以前は「よろん」は「輿論」と書いた。「世論」は「せろん・せいろん」と読んだ。「輿論」は人々の議論または議論に基づいた意見、「世論せろん」は世間一般の感情または国民の感情から出た意見という意味合いの違いがある。
[類語]世論公論物議

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精選版 日本国語大辞典 「輿論」の意味・読み・例文・類語

よ‐ろん【輿論・世論】

  1. 〘 名詞 〙 世上一般に唱えられる議論。世間一般の人の意見。せいろん。せろん。公論。
    1. [初出の実例]「輿論所帰、重起前住自南禅師於西来精舎」(出典:峨眉鴉臭集(1415頃)自南住興国)
    2. 「輿論(ヨロン)の方針を左右すべき学者本分を誤るからさ」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一一)
    3. [その他の文献]〔李商隠‐為汝南公華州賀赦表〕

輿論の補助注記

昭和二一年(一九四六)に告示された当用漢字表に「輿」の字が含まれなかったため、「世論」を「よろん」と読ませて用いるようになった。

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普及版 字通 「輿論」の読み・字形・画数・意味

【輿論】よろん

輿人の論。世論。〔晋書、王沈伝〕古より賢、誹謗(ひばう)の言を聞き、輿人の論を聽くことを樂しむ。芻(ずぜう)(草かり)にも、すべきの事り。

字通「輿」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「輿論」の意味・わかりやすい解説

輿論
よろん

世論」のページをご覧ください。

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