郵便書簡(読み)ユウビンショカン

デジタル大辞泉 「郵便書簡」の意味・読み・例文・類語

ゆうびん‐しょかん〔イウビン‐〕【郵便書簡】

日本郵便株式会社が販売する封筒兼用の便箋びんせん郵便料金を表す料額印面が印刷してある。通信文を書いた面を内側に折り畳み、封をする。第一種郵便物の一。ただし、重さ25グラムを超えると定形外郵便物料金が適用される。もと封緘葉書ふうかんはがきミニレター(商標名)。

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精選版 日本国語大辞典 「郵便書簡」の意味・読み・例文・類語

ゆうびん‐しょかんイウビン‥【郵便書簡】

  1. 〘 名詞 〙 日本郵政公社発行する便箋兼用の切手つき封筒。裏面に通信文を書き、折りたたんで折り目を糊づけして差し出す。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「郵便書簡」の意味・わかりやすい解説

郵便書簡
ゆうびんしょかん

郵便料金を表す証票が印刷してある日本郵便発行の封筒兼用の便箋(びんせん)。1900年(明治33)以来の封緘(ふうかん)葉書、第二次世界大戦後の便箋兼用の切手付き封筒(1948)、簡易書簡(1949)、簡易てがみ(1958)の流れを継いで、1966年(昭和41)7月1日の郵便法(昭和22年法律165号)改正に伴い郵便書簡と改称されたのがその始まりである。罫(けい)が印刷されている部分に通信文などを書き、折り目に沿ってフラップを折り畳み、封をすれば、そのまま低料金の第一種郵便物となる。総重量25グラムを超えない範囲なら、内部に薄いものを封入することもできる。手軽に利用できるので、ミニレターの愛称がつけられている。1981年の郵便科金の全面的な値上げのとき、郵便書簡だけは旧料金(50円)のまま据え置かれ、葉書と書状の中間料金という経済性が買われ、その利用価値が見直された。その後、1994年に60円、2014年から62円、2019年には63円と値上げされたが、2017年6月以降は郵便葉書と同額となっている。

[今井 修]

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百科事典マイペディア 「郵便書簡」の意味・わかりやすい解説

郵便書簡【ゆうびんしょかん】

封筒兼用便箋(びんせん)の用紙で,通信文を書いて折りたためば,そのまま郵便物として差し出せる。全体の重さが25g以内であれば,写真紙片などを封入することもできる。郵政省が発行。第1種郵便物に含まれる。料金は60円,外国へ出す航空書簡は90円。古くは封緘(ふうかん)はがき,簡易書簡などといわれた。ミニレターとも。

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世界大百科事典(旧版)内の郵便書簡の言及

【郵便】より

…航空機の使用は1919年の航空郵便の試行に始まり,漸次拡充を見たが,東京~大阪~福岡間の航空郵便が正式に開設されたのは29年のことである。航空機の利用は従来は速達扱いの場合に限られていたが,66年10月から普通扱いの小型通常郵便物(定形郵便物,郵便書簡,郵便はがき)の,82年5月から本土~沖縄間,沖縄県内相互間で大型通常郵便物の,同年6月からは全国で速達小包郵便物の航空機輸送を開始した。一般に遠距離には航空機や鉄道,近距離には自動車がそれぞれ使用されていたが,84年2月には鉄道主体の輸送体系を自動車主体の体系に大改正し,86年10月には鉄道郵便局を全廃した。…

※「郵便書簡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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