釈迦三尊(読み)シャカサンゾン

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精選版 日本国語大辞典 「釈迦三尊」の意味・読み・例文・類語

しゃか‐さんぞん【釈迦三尊】

  1. 〘 名詞 〙 普通、釈迦の像を中央に、左に文殊菩薩、右に普賢菩薩をおく形式。ただし、宗により、左右に薬王・薬上両菩薩、または迦葉、阿難などを配する。〔参天台五台山記(1072‐73)〕

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「釈迦三尊」の解説

釈迦三尊
しゃかさんぞん

釈迦如来を中尊とし,左に文殊(もんじゅ)菩薩,右に普賢(ふげん)菩薩を配する例が最も多いが,梵天(ぼんてん)と帝釈天(たいしゃくてん),あるいは薬王(やくおう)菩薩と薬上(やくじょう)菩薩を脇侍(きょうじ)とする場合もある。現存する造形では,法隆寺金堂の釈迦三尊像最古聖徳太子とその母および妃の冥福のため,623年(推古31)膳(かしわで)氏によって造立されたもので,鞍作鳥(くらつくりのとり)の作とされる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「釈迦三尊」の意味・わかりやすい解説

釈迦三尊
しゃかさんぞん

釈迦仏を中尊に、薬王(やくおう)、薬上(やくじょう)、または文殊(もんじゅ)、普賢(ふげん)の2菩薩(ぼさつ)を左右の脇侍(わきじ)とする様式

[江口正尊]

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