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金成マツ かんなりマツ

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百科事典マイペディアの解説

金成マツ【かんなりマツ】

ユーカラ伝承者・記録者。北海道幌別村(現,登別市)生れ。アイヌ名イメカナ。聖公会函館愛林学校に学ぶ。敬虔なクリスチャンで布教のかたわら,母モナシノウクから伝えられ暗唱していたユーカラローマ字で筆録し,金田一京助と甥・知里真志保(ちりましほ)に残した。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

金成マツ かんなり-マツ

1875-1961 明治-昭和時代のアイヌ文化伝承者。
明治8年11月10日生まれ。知里幸恵,知里真志保の叔母。北海道幌別村(登別市)の人。バチェラーのおこした函館の愛隣学校にまなび,旭川などでキリスト教布教に従事。大正7年から金田一京助の勧めで母モナシノウクからつたえられたユーカラの記録に専念。そのノートの一部が金田一の訳で「アイヌ叙事詩ユーカラ集」として出版された。昭和36年4月6日死去。85歳。アイヌ名はイメカヌ。

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世界大百科事典 第2版の解説

かんなりマツ【金成マツ】

1875‐1961(明治8‐昭和36)
女性のユーカラ伝承者,キリスト教(聖公会)伝道師。北海道幌別郡幌別村(現,登別市)に生まれ,戸籍名は广知,アイヌ名イメカノ。函館の愛隣学校に学んで,平取町などで布教活動を行うかたわら,母モナシノウクの伝承するユーカラを受け継ぎ,それをローマ字で筆録したノート約160冊を,金田一京助と甥の知里真志保に残した。その一部は金田一の訳注を付して《アイヌ叙事詩ユーカラ集》9巻(1959‐66)として出版された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

金成マツ
かんなりまつ
(1875―1961)

アイヌの詞曲ユーカラの伝承者。北海道幌別(ほろべつ)郡幌別村(現登別(のぼりべつ)市)生まれ。戸籍名は「广知」、アイヌ名「イメカノ」。函館(はこだて)のキリスト教伝道師を養成する愛隣学校に学び、平取(びらとり)町などで布教活動を行い生涯独身を通した。旭川(あさひかわ)市近文では伝道に従いながら、妹ナミの娘知里幸恵(ちりゆきえ)(『アイヌ神謡集』の著者)を引き取って進学させた。継承していたユーカラを約160冊のノートにローマ字で筆録して、金田一(きんだいち)京助と幸恵の弟知里真志保(ましほ)に残し、その一部が『アイヌ叙事詩ユーカラ集』として出版された。1956年(昭和31)紫綬褒章(しじゅほうしょう)を受章。[萩中美枝]
『金成まつ筆録、金田一京助訳注『アイヌ叙事詩ユーカラ集』全7巻(1959~66・三省堂)』

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世界大百科事典内の金成マツの言及

【知里真志保】より

…アイヌ民族出身の言語学者,民俗学者。アイヌの叙事詩ユーカラの伝承者として有名な金成(かんなり)マツをおばとし,《アイヌ神謡集》(1923)の知里幸恵(ゆきえ)を姉として,現在の北海道登別市に生まれた。金田一(きんだいち)京助の文法を出発点としながら独自のアイヌ語文法体系を構築し,またJ.バチェラーや永田方正など先人のアイヌ語,地名研究を鋭く批判した。…

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