精選版 日本国語大辞典 「金蛇」の意味・読み・例文・類語
かな‐へび【金蛇】
〘名〙
① カナヘビ科のトカゲ。特にニホンカナヘビのこと。普通のトカゲに似ているが、尾がきわめて長い。全長二〇センチメートルに達する。背面は褐色または暗灰褐色で胴から尾にかけて二条の暗色の縞が走る。体側には不規則な斑紋がある。草むらにすみ、動作はすばやく、昆虫、蜘蛛(くも)などを捕食する。五~七月頃産卵。日本の特産種で、各地に分布する。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
③ 「しろへび(白蛇)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
きん‐だ【金蛇】
〘名〙
① 金色のヘビ。
② 火や光などが長くうねうねと照ること。いなずまなどをたとえていう。
※翰林葫蘆集(1518頃)六・指月庵「未レ看二簾幕金蛇動一、唯見二欄干白鷺横一」 〔顧雲‐天威行〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報