金蛇(読み)カナヘビ

デジタル大辞泉 「金蛇」の意味・読み・例文・類語

かな‐へび【金蛇/蛇母】

有鱗ゆうりん目カナヘビ科のトカゲ草地などにみられ、体長約20センチで、尾がその3分の2を占める。体は暗灰褐色で、黒の帯状斑紋があり、腹は白または淡黄色。日本特産。かなちょろ。日本かなへび。
[類語]蜥蜴とかげ襟巻蜥蜴守宮やもりイグアナカメレオン

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精選版 日本国語大辞典 「金蛇」の意味・読み・例文・類語

きん‐だ【金蛇】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金色のヘビ。
    1. [初出の実例]「燈影低く映りて金蛇(キンダ)の如く」(出典少年悲哀(1902)〈国木田独歩〉)
    2. [その他の文献]〔隋書‐后妃伝・宣華夫人陳氏〕
  3. 火や光などが長くうねうねと照ること。いなずまなどをたとえていう。
    1. [初出の実例]「未簾幕金蛇動、唯見欄干白鷺横」(出典:翰林葫蘆集(1518頃)六・指月庵)
    2. [その他の文献]〔顧雲‐天威行〕

かな‐へび【金蛇】

  1. 〘 名詞 〙
  2. カナヘビ科のトカゲ。特にニホンカナヘビのこと。普通のトカゲに似ているが、尾がきわめて長い。全長二〇センチメートルに達する。背面は褐色または暗灰褐色で胴から尾にかけて二条の暗色の縞が走る。体側には不規則な斑紋がある。草むらにすみ、動作はすばやく、昆虫蜘蛛(くも)などを捕食する。五~七月頃産卵。日本の特産種で、各地に分布する。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
  3. とかげ(蜥蜴)」の異名。〔物類称呼(1775)〕
  4. しろへび(白蛇)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「金蛇」の解説

金蛇 (カナヘビ)

動物。カナヘビ科に属するトカゲの総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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