金融会社(読み)キンユウガイシャ

精選版 日本国語大辞典 「金融会社」の意味・読み・例文・類語

きんゆう‐がいしゃ‥グヮイシャ【金融会社】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 企業が、設立拡張などで長期産業資金を必要とした場合、その企業の株式社債などを引き受けて資金を供給することを目的とする会社。
    1. [初出の実例]「金融に金融会社あり、米融も協同会社ありて金穀の立通よろし」(出典:東京曙新聞‐明治一一年(1878)一〇月一日)
  3. 独占禁止法では、銀行業信託業などの金融業を営業する会社をいう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金融会社」の意味・わかりやすい解説

金融会社
きんゆうかいしゃ
financial company

公社債,株式などの有価証券が発行される場合,それに伴う調査,発起,引受け,機関投資家資金の動員 (売却) などを行う業者。いわゆるアンダーライター業務がこれにあたる。イギリスアメリカの有価証券発行市場において発達してきた業者で,流通ブローカーを下引受けとして有価証券の引受け,売却を行なっている。日本では有価証券の引受け (もっとも銀行などの金融機関国債地方債政府保証債の引受けはできるが) および販売業務は証券会社の業務の一つとなっている。

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