( ①について ) 二つに分かれた脚をもつかんざしで、木、竹、銀、銅、金銅などでつくられる。日本には古墳時代に大陸から伝えられたが、類例は少ない。奈良時代には唐の影響で華麗なものがつくられ、中世に及んでいる。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…古墳時代には花枝や木の芽を髪にさすことが流行,呪術的な目的ももっていた。この時代,大陸文化の影響と思われる銀製の釵子(さいし)(束髪ピンの類)もみられた。貴族階級では中国風の髪飾がもてはやされ,それは平安時代にも受けつがれ,頭に平打ちで鳳凰の飾りなどのせるようになった。…
…しかし江戸時代の簪は宗教的な意味は含まず,純粋に髪飾として独自の発達をとげたといえる。 奈良時代に隋・唐時代の二またに分かれた簪が日本に伝わり,これを釵子(さいし)と呼んだ。遺品では法隆寺献納宝物に,聖徳太子が用いたと伝えられる銀製雲形釵子がある。…
※「釵子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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